青森県大間町の大間町観光協会が今年10月7、8日に予定していた「大間マグロ感謝祭」の中止を決めたことが20日、関係者への取材で分かった。
国の大型クロマグロ漁獲規制に伴う地元漁協への漁獲枠が不十分で、イベントの目玉である解体用マグロがどれだけ確保できるか不透明なため。同協会の島康子副会長は「秋の予定を立てたい全国の人に迷惑が掛からないよう、早めに決定した。苦渋の決断だった」と理解を求めている。
感謝祭は、同町の特産のマグロをPRするイベントとして2001年にスタート。特設会場で1日2、3回実施される解体ショーは迫力満点で、全国にファンが多い。「まぐろ町」を掲げる同町屈指のイベントだ。
ただ、一本釣りやはえ縄を手掛ける地元漁業者からは、今月始まった漁獲規制に伴う、巻き網漁業との漁獲枠配分の割合などに不満が噴出。例年、津軽海峡マグロ漁は7月ごろに始まるが、今年は漁獲枠との兼ね合いから出漁を見合わせており、今後の見通しも不透明という。
島副会長は「マグロの街として、漁業だけでなく観光も打撃を受けている。窮状を国に分かってもらいたい」と訴える。
同町で別の団体が9、10月の毎週日曜日に開く解体即売イベント「日曜日はマグロだDAY」については、「現時点で中止の予定はない」(実行委員会)という。
デーリー東北新聞社
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180721-00010003-dtohoku-l02
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