◆第100回全国高校野球選手権記念南神奈川大会 ▽準々決勝 横浜12―0立花学園=6回コールド=(23日・横浜スタジアム)
横浜のプロ注目スラッガー・万波中正(3年)が覚醒した。準々決勝の立花学園戦で、一発を含む4打数3安打5打点と大暴れした。
初回だ。1点を先行して1死二塁の好機に中越え適時二塁打を放つと、敵失に乗じて俊足を飛ばし、一気に三塁を陥れる。圧巻は3回。1死二塁で外角の直球を振り抜くと、打球はライナーでバックスクリーンへ。今大会初アーチとなる高校通算39号を運んだ。
5回の第3打席は三振に倒れたが、6回1死二、三塁では右翼線三塁打。単打が出ればサイクル安打という活躍を見せた。
スランプに陥り今大会は当初のメンバー発表では名前がなかったが、直前の変更でメンバー入り。「自分の結果を気にしなくなった。チームのために、ということしか考えていない。2次登録でも関係ない」と精神的な成長を見せた。
春の県大会を終えて、平田徹監督から「打ちやすい好きなフォームにしろ」とアドバイスされ、試行錯誤。弱点だった高めのボール球を見極められるようになり、6月の練習試合の松商学園戦で2発を放ち、自信を深めた。
横浜スタジアムでのバックスクリーン弾と言えば、万波の1年生夏の公式戦初本塁打もバックスクリーン弾だった。衝撃デビューから2年。
「外の真っすぐを強く打とうと思っただけ。行ったな、と思ったので打球は見ていません。飛んでました?」と笑顔で振り返った。苦しい時期を乗り越えただけに、無我夢中のデビュー弾とは違う手応えがある。
3回戦と4回戦は救援登板したが、この日は登板なし。「二刀流を目指しているわけではないので。自分がケン・グリフィーJRを目指している。足も速く、打っても守っても多角的にチームに貢献出来る選手を目指しているので」。3年連続の夏甲子園まであと2つ。万波に慢心はない。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180723-00000153-sph-base
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