プロ野球で最高の先発完投型投手に贈られる「沢村賞」の選考委員会(堀内恒夫委員長)が29日、都内で行われ、巨人・菅野智之投手(29)の2年連続受賞が全会一致で決まった。
投手の分業制が確立された現代プロ野球で、選考基準となる7項目全てをクリア。平松委員は「満場一致。文句なし。後半、ものすごい頑張りを見せた」と語った。
2年連続受賞は杉下茂、金田正一(3年連続)、村山実、斎藤雅樹に次いで5人目。開幕前、今季の目標として「沢村賞全項目クリア」を挙げていた右腕にとって、究極の有言実行となった。堀内委員長は「3年連続を目指して頑張ってほしい」と、史上2人目の快挙に期待を寄せた。
分業制が進む現状に合わせ、今季から「7回以上で自責点3以下」の基準を設けたが、従来の7項目全てをクリアしたことで「目は通したが、これを理由に(選考した)ということはなかった」と堀内委員長。8完封を含む10完投に5人の選考委員は拍手を惜しまなかった。
◇菅野の成績と選考基準(カッコ内が選考基準、◎はクリア)
<1>勝利数 ◎15(15)
<2>奪三振 ◎200(150)
<3>完投数 ◎10(10)
<4>防御率 ◎2・14(2・50)
<5>投球回 ◎202(200)
<6>登板数 ◎28(25)
<7>勝率 ◎・652(・600)◇沢村賞 正式には「沢村栄治賞」。伝説の大投手、故沢村栄治氏(巨人)を記念し、1947年に制定された。シーズンで最も優れた先発完投型の投手に贈られる賞で、
2リーグ分立の50年からはセ・リーグの所属投手だけが選考対象となり、89年から両リーグに広げられた。当初は記者投票で選出していたが、82年から沢村賞受賞経験者らによる選考委員会で選出。受賞者には金杯と副賞(300万円)が贈られる。
◇選考委員(就任順)
平松政次
堀内恒夫
村田兆治
北別府学
山田久志引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181029-00010002-spht-base
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