◆ヤクルト6―5阪神(8日・神宮)
阪神はヤクルトに5―6で敗れ、3試合を残して最下位が確定した。先発の才木が2回6失点KO。8回に反撃したが、逃げ切られた。
最下位は4年連続で低迷した98~01年以来、17年ぶり。昨年は78勝61敗4分けの2位で、前年度勝ち越しから最下位に転落するのは球団初の屈辱となった。
神宮の三塁側スタンドから浴びせられる罵声のシャワーも、見慣れた光景になってしまった。わずか1点を追う9回は、あっさり3者凡退でゲームセット
。金本監督は「現実を受け止めないと。本当に申し訳ない気持ち、ファンには」と落胆した。目標を失ったチームは10月に入って1勝7敗と大失速。3試合を残し、17年ぶりの最下位が確定した。
3点ビハインドの2回1死一、三塁、バレンティンに浴びた3ランが致命傷となった。投手陣は3回以降、無安打で踏ん張り、打線も8回に1点差に迫ったものの、
9安打のうち長打は1本だけ。大山がランニング本塁打を放った9月27日のDeNA戦(甲子園)から10試合ノーアーチで、サク越えは同22日の広島戦(マツダ)での中谷の4号から13試合も出ていない。
破壊力の差を見せつけられ、ヤクルトには96年以来、22年ぶりの10連敗となった。
球団は今後、金本政権4年目の組閣作業に本格的に取りかかる。すでに元中日の和田一浩氏(46)に1軍打撃コーチ就任を要請することを決め、片岡ヘッド兼打撃コーチと矢野2軍監督を入れ替える方針も固めている。
一蓮托生(いちれんたくしょう)を誓って船出した金本政権1年目の1軍コーチ陣は、配置転換こそあったものの今季まで退団者はゼロ。
だが今オフはもう“無風人事”というわけにはいかない。新しい体制について、谷本球団副社長は「秋季キャンプまでには」と説明した。
昨オフに新たな3年契約を締結し、金本監督の来季続投は決定事項。ただし4年連続のV逸が早々と見えてくるようなら、来季は任期途中であっても進退問題に発展しかねない。
落ちるところまで落ちた虎は、大幅な首脳陣の入れ替えを断行して出直しを図る。(島尾 浩一郎)
◆17年前の阪神 1998年に最下位に沈んだ吉田義男監督の後任に、優勝請負人として野村克也監督が就任したが、99、00年と2年連続最下位。
3年目の01年も、新入団の赤星ら俊足選手7人を「F1セブン」として売り出したものの、星野伸、藪ら投手陣の不振もあり低迷した。
球団は一時、監督の留任を発表したが、57勝80敗3分けで3年連続最下位に。野村監督の妻の沙知代さん(故人)に脱税疑惑が持ち上がるなどオフも混迷。
野村監督は12月5日、沙知代さん逮捕の責任を取る形で辞任。星野仙一新監督の就任が発表されたのは12月18日だった。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181009-00000074-sph-base
みんなのコメント
今年と去年の差は、一軍のサポートが出来なかった二軍にある。二軍優勝は、調子の良い選手を一軍へ送り出さなかったということ。掛布と矢野の器量の違いが、一軍の成績の裏にある。