キャリア15年のスカウトが明かす、大谷は「今まで見てきたプロスペクトで最高の存在」
エンゼルスの大谷翔平投手は8月に入って調子を上げてきている。初めて「3番・DH」でスタメン出場した3日(日本時間4日)のインディアンス戦では2打席連続本塁打を含む4安打3打点3得点1盗塁と活躍。
さらに、5日(同6日)の同戦でも、もう少しで本塁打という左中間フェンス直撃の二塁打を放つなど、2安打1打点1死球と存在感を見せた。
そんな大谷の能力について、ライバル球団のスカウトは「スカウティング・グレード」というMLB定番の評価基準で格付けを行い、ある能力がメジャー全体で2位という驚きの事実を明かした。
「彼は私が見てきたプロスペクトの中で最高の存在だ。私は打者としても投手としても一流のプロスペクトを見たことがなかった。
15年間メジャーでスカウトをしているが、ね。彼は素晴らしいアスリートで、最高の人間性の持ち主。間違いなく偉大なキャリアをメジャーで過ごすことになるだろう」
Full-Countの取材にこう語ったのは、ナ・リーグ西地区の球団のスカウト担当だった。NPBや韓国リーグ視察にも足を運ぶなど、15年間のキャリアで数々の原石を発掘してきたが、昨オフにメジャーのほぼ全球団が争奪戦を展開した24歳の大谷の潜在能力は最高だと断言している。
そして、メジャーのスカウトがタレントを評価する際に一般的に用いる「スカウティング・グレード」で、二刀流の男の能力を格付け。
選手のパワー、スピード、打撃技術、守備力、肩を最低20点から最高80点で評価するもので、平均点は50点。30点まではかなりの低評価、40点が平均以下、60点が優秀、70点以上は超優秀という評価となる。
大谷より速いのはバクストンのみ「凄まじいアスリートだよ」
「我々は選手のそれぞれクオリティを最高80点で評価する。知っているかい? オオタニは球界で2番目のスピードの持ち主なんだ。エンゼルスだけじゃない。
メジャー全体で、だ。我々は一塁から三塁、そして、二塁から本塁までのスピードをカウントする。彼より速いのは唯一、バクストンだけなんだ。大谷はとんでもなく速いんだ。つまり満点だということだよ」
スカウトはこう語ってくれた。身長193センチの大谷は大きなストライドで爆発的な加速力を見せる。打席から一塁までの到達時間はMLB公式サイトのスタットキャストでその速さがクローズアップされているが、プロの視点は違った。
走者としていかに得点に絡むのか。一塁、そして、二塁上からの走塁のスピードで走力を評価した上で、大谷はメジャー2位だと明かしたのだ。
700人以上のメジャーリーガーの中で、大谷よりもスピードが上と評価されたのはツインズのバイロン・バクストン外野手のみ。
2012年のドラフト全体2位の逸材は走塁のみならず、その圧倒的な走力を生かした守備も大きな武器。広大な守備範囲を誇り、昨年はゴールドグラブ賞、最優秀守備選手賞、フィールディング・バイブル・アワードに輝いているスーパーアスリートだ。
「凄まじいアスリートだよ」
快足を生かした走塁でもチームに大きく貢献している二刀流。老練のスカウトは大谷の「スピード」という武器に脱帽していた。
Full-Count編集部
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180806-00173646-fullcount-base
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