奥川の奥川による奥川のための甲子園なのかもしれない。

第101回全国高校野球選手権大会は20日、準決勝2試合を行い、星稜(石川)が9対0で中京学院大中京(岐阜)を破り24年ぶり2回目の決勝進出を決めた。林和成監督は先発起用を迷ったというが、直訴した

エースの奥川恭伸投手(3年)は、87球の省エネ投球で7回を2安打無失点に抑えた。決勝の相手は明石商(兵庫)を7対1で下した履正社(大阪)。

両校は奇しくも今春のセンバツの1回戦で対戦。星稜が3対0で勝利して奥川が3安打17奪三振で完封している。

奥川が続けて抑え込むのか、それとも履正社のリベンジか。準決勝を87球で終えた奥川が22日の決勝戦までにどれだけ回復するかがカギになるだろう。

87球の省エネ投球に見えた進化

奥川の先発が決まったのはギリギリだった。

林和成監督は、最後の最後まで悩んでいたという。死闘となった17日の智弁和歌山戦では延長14回を1人で投げ抜き23奪三振を奪ったが165球を投げた。

18日の仙台育英との準々決勝では、17点の大量援護と2年生、荻原吟哉投手の踏ん張りがあって、奥川の温存に成功して、しかも休養日がプラス1日あった。だが、星稜の林監督は疲労を考慮し、当初、奥川のリリーフでの起用も考えていた。

前日の練習後、昼食を終えたチーム宿舎で林監督は奥川を呼んだが、そこでエースは先発を直訴した。

「非常に迷いましたが、本人が”行きたい”と言うので”お前で行くぞ”と託しました」

奥川は、準決勝の試合前取材で、「この前はみんなに助けられたので今度は自分ががんばりたい。休ませてもらい、中2日となるので、その分がんばりたい」と先発直訴の理由を明らかにした。

「もちろん、何試合も戦ってきているので、初戦並みに元気かというとそうでもないですが、相手も同じ条件で戦っています」と、笑顔で準決勝のマウンドに上がった。

ネットの反応

1.
奥川くんよりスケールの大きい選手は今までもいた。
しかし高校生でここまで技術的にも野球脳的にも完成された選手は見たことがない。本当に冷静でクレバーな選手。
この選手は1年目からバリバリ通用すると思う。期待したい。
2.
センバツではサイン盗みの抗議であれだけ叩かれた林監督ですが勝てば官軍なのかのど元すぎれば熱さ忘れるなのか我々日本人がプロパガンダに弱いのか何なんでしょうね。
3.
だからこそ甲子園夏の大会は、感動するんだ
これを球数制限、回数制限したら…

感動も制限され高校野球を目指す少年達が激減するだろう

4.
佐々木朗希の二の舞は嫌だ、ということだろう。黙ってたら気を利かされてそうなりかねない。本人が直訴することによって監督にも酷使気味の登板をさせる建前ができる。
5.
先日どこかに上がっていた、荻原くんがみんなと監督の前で歌って踊っている動画を見た。みんな笑顔で監督のツッコミにも冗談ぽくこたえていた。この動画に今の星稜の全てが詰まっていた。

内情を知らない外野から林監督を批判する声が多くとんでいたが、決してそうではない。優しく愛情ある監督だし、選手も監督を慕っていることが、この短い動画から感じ取ることができた。

今の星稜はみんながひとつになっている。本当に良いチーム。優勝してほしい。

6.
星稜優勝目指して頑張ってほしい!
投手陣も厚いですね!

自責点0の奥川くんに
エース級の寺沢くん
2年生で度胸ある荻原くん
同じく2年生寺西くんの存在も忘れていません。

あすの決勝戦が本当に楽しみ
悲願の北陸勢、初優勝目指して頑張って!!

7.
延長14回を投げ、23個の三振を奪ったのに165球しか投げてないというところにも焦点を当てるべきでは。
ちなみに、津田学園の前君は9回1失点完投しているが、161球を投げている。

一概に奥川君と他の投手を比較できないが、やっぱりパワーよりコントロールを磨く必要があるのでは。
また、明石商業のバッテリーは高めのウェストを多投していたが、無駄とまでは言わないが、早めに勝負する投球も必要なのでは。

8.
ストレートの球速ばかりが注目されてますが
あのスライダーはプロの一軍半には打てないレベル!配球さえ間違えなければ履正社でも3点以上は厳しいでしょう。
対して履正社はエースより準決で投げた2年生の方が良いが先発はエースでしょうね。5-3で星稜優勝とみた
9.
事実上の決勝戦は3回戦だったと言われてしまうのか?
決勝戦にふさわしい熱戦を期待したい
10.
奥川くんが注目されがちだけど捕手の山瀬くんの力も大きいよね。
小学生の頃からのバッテリーなんだとか。

最強だね。
寺沢くんも奥川くんのいないチームだったらもっと表立って活躍してたのかもしれないけれど、今だっていい仕事してる。
準決勝のリリーフ、素晴らしくて泣きそうになりました。
いよいよ決勝。皆、悔いのない試合をしてほしい。

11.
条件は履正社も同じ、どこも悪くないのなら投げたいのはあたり前、まあ、リリーフもあるが連投ではないので。
12.
今日も本人が痛いから無理と言わない限りは投げさせる。これが普通の采配。
13.
一見いい話のようだが奥川は自分が自分が?タイプ。
それによって投げる機会の減る寺沢の事など全く考えてないねぇ。
14.
迷うのは昨今の流れを気にしているのだと思う。
15.
ものすごくいい記事だと思いました。こういう中身のある記事が読みたい。

16.
投球術が半端ない。
三振奪取数多いのに球数が少ないって。すごいよ。
真っ直ぐでも曲げてもストライクは取れるしどっちでも空振りも取れる。
17.
そこが星稜を選んだ理由でしょ。
18.
なぜ投球制限をルール化し、野球大会に導入しなければいけないか?
U-18でも導入される「ピッチスマート」によると17~18歳の1日の投球数の上限は105球、76球投げたら最低中4日。

投手はどうしても無理をする、監督も止められない。行けようが行けまいが主観の入る余地なく制限される。

甲子園、地方大会、早急に投球制限のルール化をすべきである。

19.
大船渡のエースじゃないからw
頑張れ奥川!
20.
履正社はとれても2点。
星稜は清水くんが先発なら6点はとれる。

準決の2年生右腕の方が勝負にはなる。

21.
大船渡の監督と佐々木投手に聞かせてあげたいわ!
22.
大船渡のバカ監督の決勝戦で一番の投手をはずすのはやめてほしい、選手は決勝戦に勝つためにやってきたのだから
23.
星稜は毎年そして毎試合、勝ち負けに関係なく面白いゲームをするので必ずテレビ観戦するようにしている結果地元でもましてや母校でも無いのに星稜校歌が歌えるようになっている自分に驚きです。

自分の息子も高校球児ですが息子の学校の校歌はまったく知りません。

24.
ちょっと奥川君は格が違うんじゃないかな。
批判覚悟で言えば春夏連覇の時の松坂よりもキレもスター性も上のように感じられる。
25.
どちらもエースの健康管理や休養をとらせて万全の状態で決勝を迎えそうですね。
これは非常にいい傾向で高校野球のあり方も変化していくことを切望します!

昨年の決勝もこんな感じだったら東北勢初優勝の悲願も叶ったかも?

26.
奥川投手は投手としての実力が超一流なだけではなく、礼儀正しい所作や表情、コメントなどから野球に対する真摯な姿勢が感じられる、本当に素晴らしい選手です。
27.
監督と選手の意思疎通が出来てるのは良い事
28.
決勝戦で奥川はバッティングでも本気出してくると思う
29.
過保護に考えすぎだよ、古くは金村、松坂にハンカチやマー君、全部投げたい、抑えてやる位の根性がないとプロではやっていけないよ、自分が投げると声も上げなかった大船渡の佐々木くんはプロでは大成しないと私は思う、
30.
やはり高校野球で身体を酷使して故障、怪我では良い事はないし、今時、大舞台を経験して精神を鍛えるとかナイナ?。で今時こんな考えかたを貫けるとは将来プロになっても安心だろう。

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