レスリングで五輪4連覇をした伊調馨、田南部力コーチに対するパワハラを内閣府に認定された栄和人氏が17日、至学館大レスリング部監督を解任された。東京・駒沢体育館で行われていた全日本選抜選手権の終了後に至学館大の谷岡郁子学長が緊急会見を開き発表したもの。
後任監督候補としては五輪3連覇で同大学副学長の吉田沙保里の可能性を口にした。これまで栄氏擁護の立場を貫き、伊調、田南部コーチへの謝罪を行う前に、現場復帰させるなどの無責任な行動で批判を受け続けてきた谷岡学長はなぜ態度を一変させたのか。
その連絡は大会最終日の決勝の最中に突如、メディアに回ってきた。
至学館大の谷岡学長が、大会終了後に緊急会見を開く、というものだった。
午後3時30分。立ったまま会見に臨んだ谷岡学長は、まず、同大学のレスリング部監督が起こしたパワハラ問題について謝罪、そして今大会で10階級中8階級で優勝できたことに対する感謝の意を述べた上で、こう切り出した。「東京五輪へ向けての新たな道(を切り開いた)、その仲間の中に入ってこれない人が一人いた。本当に残念なことだが、私ども至学館大学は、栄和人監督を解任することを決断した」
谷岡学長は、保護者会を現地で開いた15日の夜に栄氏を名古屋へ帰らせ自宅謹慎を命じ、16日の朝に解任の意向を伝えた。その際、栄氏からは「申し訳ありませんでした」との言葉があったという。
解任を了承したか?という点について谷岡学長は、「そのように捉えている。受け入れたか受け入れていないかは個人の問題。どう考えているかを私が代弁することはできない」と答えるに留まった。
今後、栄氏の教職員としての立場をどうするか、については、学内の理事会で決定される。またレスリング協会の福田富昭会長と、高田裕司専務理事には、会見直前に伝えられた。
谷岡学長は、ずっと栄監督の“パワハラはなかった”と擁護の立場を貫いてきた。
3月15日には、大学で反論会見を開き「そもそも伊調馨さんは(今でも)選手なんですか?」「栄監督が率いるレスリングチームの道場は彼個人のものではない。
私が『使わせる』と言えば、伊調馨さんはいつでも使うことができる。栄は、その程度のパワーしかない人間、パワーのない人間によるパワハラが一体どういうものであるか、私には分かりません」と、暗にパワハラの存在を否定していた。
また、この日の会見では、学内で5月24日に減給の懲戒処分を下していたことを明らかにしたが、内閣府が4月27日に栄氏の伊調、田南部コーチに対するパワハラを認定した後も、大学での指導を続けさせた上に、大学としての対応を明らかにする会見を開かず、伊調、田南部コーチへの直接の謝罪が実現していない段階で、今大会での現場復帰を認めていた。
しかも、栄氏が会見を開いた14日の大会初日後には、なぜ、このタイミングで復帰させたのか?と問うメディアに対して「このタイミングじゃダメなんですか」「選手ファースト」と反論していた。また栄氏がセコンドにつかず観客席にいたことに関しても「睡眠が取れない」などと体調が不十分であるためと説明していた。
栄氏と蜜月だったはずの学長が、なぜ急転、栄氏を切ったのか?
谷岡学長は、この3日間の栄氏の態度を見て「まったく期待はずれで、まだ(何も)分かっていない。反省できていない。再生の道を歩みだすことを願った期待を見事に裏切ってくれた」と、解任を決断したとし、この日の会見では、主に二つの理由を挙げた。
一つ目は、謝罪会見を行った直後に、観客席で芸人の千原せいじらとヘラヘラと笑い、しかも、セコンドにつくことを拒否、試合をほっぽりだして知人と共に昼食を外へ食べにいったという行為。
「セコンドについてほしいと、選手たちとともに歩んでほしいということを何度も言ったが、監督は、よく分からないが、セコンドにはついてくれず、観客席で、応援すると言いながら、私どもの知らない方たちと(一緒に観戦し)、この大事な試合のなかで監督業に真剣に集中しているとは思えない状況にあった。
(レスリングの試合はスケジュール通りに進まないため)いつ時間が空くかわからないときに私たちは、おにぎりやサンドウィッチを持ち込んで時間があるときに食べるということをしているが、友だちが来て、その友だちと、昼ご飯を食べに行ってしまった。それを聞いたときは本当にショックだったし、これはダメだと思った。
陣頭指揮をとる人のやることじゃない。まだ半病人ということで、セコンドにもつけないのかなと思っていたが、友人たちとお昼ご飯を食べに行くような元気があるのであるならば、選手たちのそばにいてほしかった。野球の試合やサッカーの試合で試合の途中にいなくなる監督がいるとは思えない」
谷岡学長は、今大会中のその栄氏の態度について選手からも意見を聴取している。
「今日、試合が終わった子たちを選び、年長の選手と話した。残念なことに、選手の間でも、囲みの取材(謝罪会見)が終わって何時間とたたないときに、芸能人の方と並んで(見ている映像が)流れていた状況のなかで、“監督は本当に反省しているの?”という声があったというふうに言っていた」
選手に解任の意向を伝えると、「学長の判断(解任)というものは支持します。新たなチーム作りについて、私たちも協力していきます」という返答が返ってきたという。二つ目は、その栄氏の指導方法に対する問題。谷岡学長は、カウンセラーによる1対1の聞き取り調査を現役の選手だけでなく、高校生、OBに至るまで行ってきた結果、「パワハラというのは出てこなかったが、私たちから見て、この教育の現場において不適切だと思われるような言動があった」という。
「過去に言ってはいけないような類いの言い方で、選手に接したということがなかったわけではない。本人たちが、これはパワハラじゃないと思い込んでいることもいっぱいあるが、客観的に見て、私たちは、こういうことは変えていかなくちゃならない、問題であるというふうに思った事案がいくつか出てきた」
重大発言だった。学内調査でも“パワハラらしき”不適切な言動や問題があったというのである。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180618-00000001-wordleafs-fight
みんなのコメント
アホ同志潰しあってればいい。
教育者として失格である
自分自身の保身だけとしか受け取れません
こんな人間が大学のトップだとは…
本当に情けないです
学生達がかわいそうだ
栄さんも悪いが谷岡さんも責任をとり辞めるべきです
谷岡さんにとってはよい糸口があったね。
仮にも大学で教えるものと、大学で一番偉い学長がこんなんだから、学生が馬鹿にされるような被害に遭っても仕方がない。すべてこの二人の馬鹿さ加減の責任でしょ、学生が気の毒だ
にしても、二枚舌であることに、変わりない。
世の中そんな人が。。。。
自分を正当化するのに、いつも相手をこけ下すんだよ。今回は栄氏を
随分 失礼な事ばかり言っていたな。大きなブーメランが飛んで来る
のも時間の問題だな。
補助金出さずに、
廃校を。
スポーツで売ってる大学は体育大学以外、
潰していけばいい。
至学館教員組合の皆さん出番ですよ。
あんたの言う事には説得力もないし、自分の保身しか考えてない。
最低限協会会長と、谷岡理事は協会から追放すべき。
こういう人の下で働く人は大変だと思う。