ケニアを訪れていた中国人観光客が11日、写真を撮ろうとカバに近づいたところ、胸部をかまれて死亡した。
チャン・ミンチュンさん(66)は、ケニアの首都ナイロビから北西90キロのナイバシャ湖でカバを追っていた。現地は、野生動物が多くいる観光地として有名。
別の中国人観光客も攻撃を受けてけがをした。この地域では今年、6人がカバにより死亡している。
周辺地域の水位が上がっていることで、カバは主食の草を求めて陸に上がっている。絶滅危惧種のカバは、地上生物で最大の哺乳類(ほにゅうるい)だ。
目撃者によると観光客2人は、ソパ・ホテルの近くにいたカバに接近しすぎたため、被害にあった。かまれた男性は大量に出血し、病院に救急搬送されたが、後に死亡した。
もう1人の観光客は軽傷で、ナイバシャ地域病院で治療を受けた。
ケニア野生動物公社(KWS)は12日、「KWSは、中国人観光客1人が昨晩、ナイバシャ湖の岸辺で写真を撮っていたところ、カバに攻撃され死亡したことを悲しみと共にお伝えする。この中国人観光客の同伴者は軽傷を受けたが無事で、ナイバシャ地域病院で治療を受けた。我々はカバを追跡している」とツイートした。
.@kwskenya is sad to announce the death of a #Chinese tourist who was attacked by a #hippo while taking pictures on the shores of Lake Naivasha yesterday evening. His colleague survived with minor bruises and was treated at #Naivasha District Hospital. We are tracking the hippo
— Kenya Wildlife Service (@KWSKenya) August 12, 2018
ナイバシャ湖ボート所有者協会のデイビッド・キロ会長はケニア紙スターに対し、水位上昇によりカバのえさ場が減ってしまっているため、カバはえさを求めて農場やホテルの敷地に来るしかなく、人間との接触が増えていると語った。
KWSは、問題のカバを追跡していると述べた。
カバは攻撃的な習性を持ち、歯は鋭く体重は最大2750キロにも達する。アフリカでは毎年、推定約500人がカバに殺されているという。
ケニアには昨年、世界から140万人の観光客が訪れ、観光業収益は約12億ドル(約1323億円)だった。
(英語記事 Hippo bite kills Chinese tourist in Kenya)
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180813-45165930-bbc-int
みんなのコメント
これでわかったか?カバがどんな動物だってことが。記事にもある通り、アフリカでは毎年500人以上の人間がカバに襲われて死んでる。アフリカでもっとも危険な動物は、ライオンでもなけりゃヒョウでもねえ。意外なことにカバなのだ。
一般に、動物園で見るカバは、ライオンやヒョウなどの猛獣と違って、人間に対して温和で、従順に見える。実はこれがとんでもねえ間違いだ。
そんな無知から不用意に近づいて殺されるってわけだ。カバは縄張り意識が強く、自分たちのテリトリーに侵入した者は見境なく攻撃する習性が強い。
とくに発情期に入ったカバは要注意だ。サバンナに暮らす原住民なら当然そのくらいの知識はあるはずだが、それでも事故は後を絶たぬ。
カバヤキャラメルの名前の由来は、カバがおっとりとして、平和主義に見えるところからカバをモチーフにして、この名前がつけられたというが、いかにも野生の動物を知らぬニッポン人らしい発想だぜ。