16強進出を果たしたサッカーW杯ロシア大会の激闘を終えた日本代表が5日、成田空港着のチャーター機で帰国した。成田市内で行った会見には日本サッカー協会の田嶋幸三会長(60)、西野朗監督(63)、主将のMF長谷部誠(34)=E・フランクフルト=が出席。田嶋会長が西野監督について任期を終える7月末で退任することを明かした。
後任にはドイツ、米国などで代表監督を務めた元ドイツ代表FWユルゲン・クリンスマン氏(53)の就任が決定的となった。
最初から、決めていた。今後を問われた西野監督は、真っすぐ前を見つめて、口を開いた。
「契約が今月の末日までですので。この任務を受けた瞬間からW杯終了までという気持ちだけで、やってこさせてもらいました。途中でこういう形になりましたけど、任期を全うしたという気持ちでおります」
突然の勇退表明。実は既定路線だった。田嶋会長は「僕がこの監督の任務を西野さんにお願いするときに、結果がどうであれ、この大会が終わったら、ということを約束しました」と明かす。本人の意思を尊重。慰留はしなかった。「違う形で日本サッカーに貢献してもらえればと思っております」と話した。
同会長はこの日、後任監督について改めて「まだ白紙の状態」と説明。ただ複数の関係者によると、外国人として最有力候補とされているクリンスマン氏との交渉は大詰めに入っている。
日本協会は年俸200万ユーロ(約2億6000万円)を提示し、本人も就任に前向きだという。また、2年で契約を見直す。
クリンスマン氏は2004年に前任者の辞任を受けて、ドイツ代表監督に就任。米国式のトレーニングシステムを導入するなど再建に着手し、06年W杯ドイツ大会で母国を3位に導いた。14年W杯ブラジル大会では米国代表監督として16強入りを果たしている。
また、ハリルホジッチ氏解任の決め手となったコミュニケーションの問題にも着手する。クリンスマン氏の就任とともに進められているのがJ1浦和で選手、監督を務めて日本に精通するギド・ブッフバルト氏(57)の入閣案だ。
2人はドイツ1部シュツットガルトで同じ釜のメシを食い、ともに同世代に代表でも活躍した間柄だ。
田嶋会長は「技術委員会でしっかり話していただいた上で、早い時期に決めていきたい」と早期決着を強調。
20日の技術委員会で就任が内定し、26日の理事会で正式決定する運びだ。ユース、U-20、五輪監督を務めた西野監督は、代表監督を務めた86日間を「本当に最後、大きなミッションだった」と振り返る。4年後、新監督の下で果たされるミッションはさらに大きなものとなる。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180706-00000001-dal-socc
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