【江尻良文の快説・怪説】
セ・リーグが7日に追加試合を入れた最終日程を発表し、阪神は26日の横浜DeNA戦(甲子園)から10月8日のヤクルト戦(神宮)まで13連戦。
DeNAは21日の中日戦(横浜)から10月2日のヤクルト戦(神宮)まで12連戦が組まれた。
独走中の広島の優勝はもはや時間の問題としても、クライマックスシリーズ(CS)出場圏の残り2枠争いは大混戦。拍車を掛ける可能性を秘めた最終日程に、セ・リーグ関係者は戦々恐々だ。
というのは、前代未聞の珍事が起きかねないから。ヤクルト、巨人、阪神の三つどもえの争いは混とんとしている。しかも、ドーム球場が東京ドームとナゴヤドームの2つしかないセの日程は現状でもパンク危機にひんしている。
今後さらに雨天中止試合を追加できるのは、10月9日から11日の3日間しかない。CSファーストステージ開幕の2日前の10月11日までに全日程が終了しない恐れがある。
現実にそうなった場合、「リーグの順位はクライマックスシリーズ開幕2日前までの成績」とのCS規定によって、全日程終了時の順位と違ってくる可能性がある。
CSファーストステージの入場券発売の事情などを考慮しての規定で、過去には1度もないレアケースだが、
雨天中止が多い今季はすでにセ・リーグの日程のやりくりは限界点に達している。史上初めて、最終順位の2、3位とCS出場球団が異なる前代未聞の珍事が起こり得るのだ。
各球団が了承したCS規定だから、どの球団も文句は言えないが、当該球団ファンからの大ブーイングは避けられない。
西武、ソフトバンク、日本ハムの3強と下位3球団の間に大差があるパ・リーグにとっては他人事。もともと、ドームでない本拠地球場は千葉と仙台だけで、天気に左右されることが比較的少ない。対照的にセ・リーグ関係者はひたすら天に祈るしかない。(江尻良文)
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180908-00000017-ykf-spo
みんなのコメント