セ、パ両リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージが13日に開幕。セは一時、2日前の11日に確定したCS出場チームと最終順位が一致しないおそれがあった。前代未聞の危機は回避したが、一難去ってまた一難だ。
神宮球場で2位ヤクルトと3位巨人が対戦する、セのファーストステージ。先に2勝した方がファイナルステージに進出し、
17日からリーグ3連覇を達成した広島とマツダスタジアムで日本シリーズの出場権をかけて戦うことになる。
「仏の顔も三度まで」。仏ならぬ熱狂的な広島ファンは、3度目の挑戦となる日本一獲りに今年も失敗したら、怒り大爆発必至。
それも、仮に今季限りでの辞任が決まっている高橋由伸監督率いる3位巨人に日本シリーズ出場を阻止されでもしたらなおさら、何が起こるか予測不能だろう。
25年ぶりのリーグ優勝を達成した一昨年は、日本シリーズで日本ハムに敗れても、ファンにまだ余裕があった。
「今年は四半世紀ぶりのリーグ優勝で“おなかいっぱい”。日本一は来年の楽しみに取っておけばいい」と言っていたが、昨年は様子が違った。
ファイナルステージで3位横浜DeNAに翻弄され、セ・リーグ史上で初めて、3位からの日本シリーズ出場という“下克上”を許したことで、広島のふがいない戦いぶりのみならず、リーグ優勝チームにとって理不尽なCS制度自体が批判の対象になった。
「2位に10ゲーム差をつけて優勝したのに日本シリーズに出られないなんて、おかしい」
「CSを廃止するか、せめてゲーム差が2ケタの場合は、優勝チームのアドバンテージを2勝にすべきだ」
熱狂的な赤ヘル党にとどまらず、広島OBたちからもこうした声が沸き起こった。
今季雨天中止が異常に多かった阪神は、CS出場チームが確定する11日までにレギュラーシーズン全日程を終えられず、展開によっては「CS進出ならず、しかし最終順位は3位」という珍妙な結果になることもあり得た。
そうなれば猛虎党の大反発が予想され、日本野球機構(NPB)関係者は戦々恐々だった。阪神の最下位が早々と確定し杞憂に終わったが、今度は赤ヘル党の不満爆発におびえる日々だ。(江尻良文)
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181013-00000014-ykf-spo
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