日本が初の8強進出を懸けて臨んだサッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会決勝トーナメント1回戦。結果は、2―0とリードしながら強豪ベルギーに追いつかれ、最後は相手の驚異的なカウンターで失点してあと一歩のところで涙を飲んだ。
本田圭佑(32)や酒井高徳(27)らこれが最後のW杯と明言する選手がいる一方、4年後を目指す選手もいる。2022年にカタールで開催される次のW杯では、誰が中心選手となるのか。
まずは今回のメンバーで結果を残した柴崎岳(26)、昌子源(25)ら1992年生まれのいわゆる”プラチナ世代”が今後加わる若手をしばらく引っ張っていく存在になるだろう。出場機会は少なかったが宇佐美貴史(26)や武藤嘉紀(25)、出番のなかった大島僚太(25)もこの年代だ。しかし、ついこの前まで若手を表す言葉だった”プラチナ世代”の選手も4年後はアラサーとなり、ベテランの域に達してくる。今回メンバーだったこの世代から何人が生き残れるかは微妙で”プラチナ世代”以降の選手の突き上げが、今後の日本代表が前へ進むために必要不可欠となる。
今回のW杯メンバーから落選した久保裕也(24=ヘント)、浅野拓磨(23=シュツットガルト)、中島翔哉(23=ポルティモネンセ)、三竿健斗(22=鹿島)、井手口陽介(21=リーズ)といったA代表経験のある選手のほか、20年東京五輪世代の三好康児(21=札幌)、堂安律(20=フローニンゲン)、久保建英(17=FC東京)ら攻撃陣のタレントは豊富。
GKは今回メンバー入りした中村航輔(23=柏)が中心となり、DF陣は昌子のほか、今回出番のなかった1メートル86の植田直通(23=鹿島)、東京五輪世代で1メートル88の冨安健洋(19=シントトロイデン)ら長身選手が控えている。来月30歳になる吉田麻也も若手時代、世代交代により代表レギュラーをつかんだだけに一気に若返りが進む可能性もある。
また、しばらく代表から遠ざかっている南野拓実(23=ザルツブルク)も新監督しだいでチャンスが巡ってくる可能性は十分で、バルセロナの下部組織でのプレー経験がある久保はもちろん、売り出し中の中村敬斗(17=G大阪)も楽しみな存在。
レアル・マドリードの下部組織でプレーしている「ピピくん」こと中井卓大(14)も4年後は18歳になる。次のW杯メンバーに入ってもおかしくない年齢だ。
今回のW杯で選手たちが示したように、ベテランの経験に基づくアイディアやメンタリティーは代表チームに必要不可欠。
だが、いつまでも頼ってばかりでは次代につながらない。地元開催となる2年後の東京五輪を経て迎える22年W杯カタール大会。新たな日本代表の顔となる選手の出現が待たれる。
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180703-00000140-spnannex-socc
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