大荒れの試合となった。広島は6日の阪神戦(マツダ)に3-13で大敗。あまりのふがいない展開に、広島ファンの男性客が立ち入り禁止の一塁側カメラマン席の屋根の上にのぼり絶叫。広島県警広島南署に威力業務妨害で現行犯逮捕される騒動となった。5回、阪神に5者連続適時打を許して突き放された場面だった。激怒した一塁内野席前方に座っていた65歳の男性が、その場に立って大声で騒ぎ始めた。
その後、カメラマン席の屋根に上がり、持っていたカープの応援メガホンでマウンド上の先発、岡田を指しながら、ふがいない投球に“抗議”した。
異変に気づいた警備員2人が取り押さえた。試合は一時中断。パトカー2台が駆けつける騒ぎとなり、男性は午後7時49分に逮捕された。同8時38分に、球場の関係者入り口から手錠をかけられ、複数の警官に囲まれて連行された。
同署は「酒に酔っている状態だった。動機については現在、取調中」。試合後には男性と一緒に観戦していた別の男性と警察官、警備員らが約30分間にわたり実況見分をおこなった。
近くに居合わせたファンによると、男性はめった打ちを食らった岡田を気遣い、「下ろしてやれよ(緒方)孝市!」と叫んでいた。屋根に上がってからも「孝市、交代させてやれよ」と繰り返したと証言した。
前日、新井貴浩内野手(41)がプロ20年目の今季限りでの現役引退表明をしたばかり。球団史上初のリーグ3連覇目前のなか、2試合続けての惨敗に緒方孝市監督(49)も「こんな試合展開、ファンに申し訳ない。明日から切り替えて戦います」とざんげした。
一方、チーム関係者は乱入者に「ホント、迷惑な話ですよ! 何がしたいんですかね」と怒り心頭。だが「これだけ情けない試合を見せられたら、ファンが怒るのも分かりますけどね…」と複雑な心境を明かした。
もっとも、チームが本拠地で連敗するのは5月26、27日の中日戦以来、今季3度目。ホームで37勝16敗2分けと圧倒的な強さを誇っているが、
目の肥えた鯉党には物足りない展開だったのかもしれない。それでもこの日、マジック対象のヤクルトが敗れて他力で1つ減らし「11」とした。(山戸英州)
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180907-00000013-ykf-spo
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