称賛と非難、大手柄と大失敗、天国と地獄……。ゴールキーパーとは、その狭間を常にただよい続けるなんとも難儀な職業である。先日終了したロシア・ワールドカップにおいて、4試合フルタイムで日本代表のゴールマウスに立ち続けたエイジ・カワシマもまた、自身が担う役割の難儀さを改めて痛感したGKのひとりだったろう。
今改めてそのプレーを見返してみると、確かにカワシマのポテンシャルを考慮にいれるなら、ベスト16に進出し、強国ベルギーを最後の最後まで苦しめた今回の日本代表を彼のプレーがもう少し助けられたのでは……そんな印象をどうしても持ってしまう。
ただ、ミスを犯したのは彼だけではない。あのリオネル・メッシもクリスティアーノ・ロナウドも、それぞれ大事な場面でPKを外したではないか。
フランスを20年ぶりの世界制覇に導いた名手ウーゴ・ロリスにしても、決勝戦という大舞台でクロアチアのマリオ・マンジュキッチに見事なアシスト(!?)を提供している。
彼にとって幸運だったのは、あのミスが勝敗を分けるものではなかったことだ。もしあのミスで決勝戦の勝者と敗者が入れ替わっていたら……。ロリスは一生、あのミスの悪夢から逃れらなくなっていたに違いない。
文・インタビュー:ジョヴァンニ・バッティスタ・オリヴェーロ
翻訳:小川光生引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180725-00798574-soccerk-socc
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