巨人は2日、橋本到外野手(28)が金銭トレードで楽天へ移籍すると発表した。編成などの全権を委ねられた原辰徳監督(60)のもと、すでに大胆な血の入れ替えが断行され、支配下登録選手も大幅に削減。不気味なまでの戦力の“スリム化”により、今後の大量補強がささやかれている。
来季は新天地でプレーする橋本到は、球団を通じて「一軍で結果を出すことができず、悔しい思いもありますが、学生時代を過ごした仙台でプレーするチャンスを与えてくれた巨人と楽天の両球団には感謝しています」とコメント。
近年は故障がちで宮崎秋季キャンプメンバーからも外れていたが、高齢化がネックの外野陣から俊足・強肩・巧打の橋本到の放出に踏み切ったことには、少なからず驚きが広がった。
何よりも、今オフは大幅なそぎ落としが顕著だ。橋本到を加えた引退と戦力外は12人に上り、先のドラフトで指名した6人を差し引いて63人。また、上原ら自由契約の2人、引退も示唆したマギー、退団濃厚のカミネロは来季の去就が不透明で、4人とも契約しなければ59人となる。
開幕時に4人程度の緊急補強枠と育成昇格枠を残すとしても、支配下の上限は70人だ。現場では橋本到の放出に「球団はよほどFAで丸(広島)を獲る自信があるのでしょうか。それとも『絶対に来てくれ』というアピールなのか…」との見方も広まっている。
そして、最大の議論の対象となっているのが「ここまで空けた枠をどう埋めるのか?」についてだ。巨人はこの日、オリックス退団が発表された中島宏之内野手(36)の獲得に乗り出す構え。中島は原監督が指揮した2009年のWBCで世界一となった侍ジャパンの主力メンバーで、深い絆で結ばれている。
その一方で、巨人は16年オフに史上初となる「トリプルFA補強」を敢行した例があるように、金銭や人的補償を伴わないCランク選手の獲得にも乗り出すのではないか、ともいわれる。さらには、1対2や1対3などの大型トレードの可能性も捨て切れない。
5年ぶりのV奪回が最大任務の第3次原政権。今オフは、球界のド肝を抜くビッグサプライズが待っているかもしれない。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181103-00000027-tospoweb-base
ネットの反応