根尾昂(大阪桐蔭)が打って守って投げての「三刀流」でネット裏のスカウトの度肝を抜けば、小園海斗(報徳学園)は右翼スタンドへ本塁打を放った。去る28日、神宮で行われた大学日本代表との壮行試合で活躍したのが、U18日本代表のドラフト1位候補たちだ。
夏の甲子園準優勝投手の吉田輝星(金足農)や4番を打つ藤原恭大(大阪桐蔭)も含め、「今年の高校3年生は近年になく逸材が多い」とネット裏のスカウトたちは口をそろえる。
とはいえ、彼らに課題や欠点がないわけではない。
まずは根尾。「強いて言えば足と打撃だね」と、在京球団のスカウトがこう続ける。
「センターオーバーの三塁打を放ったように走るのは遅くないけど、小園や藤原と比べると物足りない。走力というか、脚力自体が少し弱い気がするんだ。
打つときに足元で踏ん張る力、打って走り出すときに地面を蹴る力がもう少しあってもいい。打撃はテークバックかな。始動するときにバットが若干、背中の方に入る。つまりボールを直線距離でとらえるのではなく、バットが遠回りしているのです」
小園については「打撃に関しては小力もあって言うことはないが、問題があるとすれば肩とスローイングかな」とは、前出のスカウト。
小園といえば広い守備範囲が売り。守備位置は内外野の境目あたり、高校生にしてはかなり深いことで知られるが、
「深く守っている割に肩はそれほどではない。広い守備範囲をカバーしているのは彼の足です。あとはスローイングでしょう。捕球してから投げるまでは速いが、投げるときに下半身をうまく使えていないのです」
■藤原は膝痛が厄介
藤原はどうか。在阪球団のスカウトは「打撃と膝の故障が気になる」と言う。
「打つときにかかと体重になるケースが多い。そうなると左腕の外角に逃げていくスライダーに対応できない。日本ハムに入った清宮も、この傾向があった。
あとは春先に痛めたという膝かな。膝は体を動かすときにキーとなる場所。成長痛の類いならともかく、高校時代に膝を痛めていると後々、厄介です」
U18日本代表は29日、明大と練習試合を行って4―4の引き分け。藤原は1番で出場して3打数1安打、小園は3番で4打数2安打、根尾は4番で出場して3打数1安打だった。
吉田輝星はナインとともにアップを行った後、室内練習場へ。ブルペンで投げ込みを行い、「疲れはだいぶ取れてきています」と話した。
なお、東京での合宿はこの日で終了。30日からは宮崎で汗を流し、9月3日からのアジア選手権に備えて調整する。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180831-00000008-nkgendai-base
みんなのコメント
小園君は確かに肩は凄く強いという感じではないね。根尾君の強肩を見てしまうと余計にそう思う。藤原君は走攻守において怪物だと思うが。