助成金流用や不正判定疑惑の問題に揺れる日本ボクシング連盟の山根明会長(78)が5日、大阪市内で取材に応じ、理事に対する暴力事件や除名処分などを告発するとみられる「日本ボクシングを再興する会」について猛反発。「再興する会は反社会的な人間がやっていること」と主張した。
渦中の人物は午後4時半頃、大阪市内の自宅からサングラスにグレーのスーツ姿で現れた。日本ボクシング連盟の山根会長は居合わせた報道陣の取材に応じ、告発者を断罪した。
山根会長に退陣を迫っている日本ボクシングを再興する会について「そんなことヤクザ(再興する会)に言われても引退しない。何もしてませんから。再興する会は反社会的な人間がやっていること」と話した。
山根会長自身が反社会勢力とのつながりを指摘されているが、日本ボクシングを再興する会こそ反社会的組織とかかわりがあると強く主張。引退しないと過去をばらすと迫ったという元暴力団組長Aが裏でつながっているとした。
一部で報じられた暴力事件についても完全否定した。昨年3月、岐阜県内で開催された大会後、夕食時に当時側近だった前近大総監督が脳梗塞で倒れ、救急車で搬送された。病院に遅れて駆けつけた理事に山根会長が激高し、
それを見ていた別の側近理事たちが暴行を働いたとされている。山根会長は「殴りもしていない。順番に病院に向かっただけ。暴行事件なんかしていない」と話し「(理事が)殴りもしていないのに訴えて、書類送検するの? その後不起訴になっていますから」と強調した。
暴行を受けたと主張する理事は後日、連盟から除名処分が下されたが「ルール違反を2回もしたんだから除名したんですよ」と無関係を強調。当該理事が昨年3月に行われた高校の指導者対象の講習会に許可なしにプロ選手を呼んだことが理由と説明した。
8日には日本ボクシングを再興する会が記者会見を行う予定で、新事実が公表される可能性が高いが、どこ吹く風。
取材に応じた後、車に乗り込んだ山根会長は窓を開けると「君ら、暑いからコーヒーでも飲んだらどう?」と記者たちをねぎらう一幕も。主張が全く食い違う両者。内紛が続くアマチュアボクシング界の動向から当分目が離せない。
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180806-00000024-sanspo-fight
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