不正疑惑の渦中にある日本ボクシング連盟の山根明会長(78)の“電波ジャック”が裏目に出た。全国高校総体が行われた岐阜市内の会場。
告発した「日本ボクシングを再興する会」の幹部に、複数の都道府県連盟関係者が歩み寄った。「あれを見て賛同しないのはあり得ない。(地元に)帰って話し合います」。山根会長の釈明する姿が大きな影響を与えた。
山根会長は3日朝から民放4局のテレビ番組に相次いで出演し、自身の主張を展開した。しかし、出演理由には元暴力団幹部の名前を挙げ「昨日、私の知人を呼んで『3日以内に引退しないと山根の過去をばらすぞ』と脅迫を受けました。
だから僕は立ち上がったのです」と説明。一部で報じられた反社会勢力との交友について「約50年前の話で若気の至り。杯はもらっていない」と過去の暴力団組長との関係を明かすなど“ボロを出す”結果となった。
同会関係者によると、今大会前まで告発者側が集めた議決権は47都道府県のうち21票だけだったが、この日までに5つほどの都道府県が新たに賛同。
これまで報復を恐れて賛同できなかった県連盟も加わり、会長選挙などが行われた場合は過半数を超える見込みだ。
「あれ(山根会長の出演)は大きかった。過半数を集めるための大事な一票。(賛同者が増えて)本当によかったです」と同会関係者。新たな賛同者は、各県の臨時総会で意思統一するために尽力する方針だ。
ただ、11年に会長となった山根氏が12年10月の理事会で終身会長に決定して以降、会長選挙は行われていない。
山根会長は辞任しないことを明言しており、世論や第三者委員会の設置を求めた日本オリンピック委員会(JOC)などの力を借りて、会長選挙を実施させなければならない。同会関係者は「今の体制を刷新して、信頼できるものを作り上げないといけない」と前を向いた。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180804-00000365-sph-fight
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