巨人・小林誠司捕手の出場機会が激減している。スタメン出場は6月28日の広島戦(マツダスタジアム)以来なく、12試合連続ベンチスタート。昨年3月のWBCで侍ジャパンの正捕手を務めた29歳が、壁にぶち当たっている。
決め手となったのは、6月26日からの広島3連戦。小林は全ての試合に先発出場したが、投手陣が計24失点と打ち込まれ、屈辱の3タテを食らった。
首脳陣は小林でほぼ固定していた捕手の起用法を、29日の中日戦から変更。大城と宇佐見にスタメンマスクをかぶらせ、小林を終盤の“抑え捕手”として起用する試合が増えている。
現役時代、広島や巨人の捕手として活躍した本紙評論家・西山秀二氏は小林の起用法について「弱いチームというのは、捕手が真っ先に代えられるもの。打率・270、280くらい打っていればそうではない。でも、小林の成績では仕方ない」と語る。
小林は強肩を誇り、盗塁阻止率・280はリーグトップ。ワンバウンドの処理を含め、守備力は高い。ただ、開幕直後は好調だった打撃も下降線をたどり、打率・229、1本塁打、22打点と低調な数字が並ぶ。
現在、スタメンを任されている大城、宇佐見はともに打撃が売り。とはいえ、大城は打率・239、宇佐見も同・167。ともに打席での力強さは感じさせるものの、成績は伸び悩んでいる。
宇佐見は先発マスクをかぶった前半戦ラスト4試合で4連勝。後半戦へつなげたが、西山氏は「巨人の投手陣はまだまだ不安定。宇佐見にしても大城にしても、出た試合で打ち込まれたり、勝てなければ小林と同じ道をたどることになる」と予想する。
ワンプレーの重みがより増していく後半戦。西山氏は「あの肩は大きな武器。経験もある」と、小林の守備力を重要視。一方で「やっぱり、打つしかない。開幕直後のようにバットで貢献しなければ、レギュラー復帰の道は見えてこない。
チャンスは少ないかもしれないが、結果を残せることができれば『やっぱり小林』ということになる」とした。首脳陣の信頼をつかみ、正捕手の座を奪い返すには、バットでのアピールが最も必要となりそうだ。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180712-00000039-dal-base
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