<ヤクルト6-5巨人>◇14日◇神宮
巨人が必死に繕ってきた裂け目が破れ、大きな穴に転落した。8回に4点差をひっくり返す5得点も、最後に破綻した。臨時守護神アダメスが、課題とする変化球の制球が定まらない。青木、山田哲に連打され、最後は満塁策を取り、
2ボールから選択せざるを得なかった直球を川端にはじき返された。右翼への大飛球は8回に代打勝ち越し適時打を放ち、前進守備を敷いていた長野の頭上を越えた。リーグワーストの7度目のサヨナラ負けという悲劇に襲われた。
神宮の通路を後にする高橋監督も言葉少なだった。「救援陣? 今いる選手でやるしかない」。アダメスは2軍で守護神を張っていたとはいえ経験値が少ない。
初めての1点リードでのセーブ機会。開幕からカミネロ、マシソン、沢村とクローザーが転々としたが、4代目ものみ込まれた。育成出身の助っ人は「定位置なら捕れた打球だった。ただ、そういう場面にしたくなかった」と悔しがった。
坂本勇、吉川尚を欠くセンターラインも不安定だ。失策は遊撃手の山本の1つで直接失点につながっていない。だが二塁手マルティネスは判断ミスが目立ち、相手の勢いを助長してしまっている。ベテラン内海が投手小川に適時打を許すなど、あしき流れをカバーできなかった。
8回の逆転は「奇跡」と形容してもよかったが、一瞬で悪夢と化した。指揮官は「本当はもっと早い回に攻撃できれば良かったが、最終的にはひっくり返して、よく粘った」と6連敗中だった小川からの一時逆転は認めた。3位に後退。深い穴から、はい上がるしかない。【広重竜太郎】
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180815-00299868-nksports-base
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