まさに打ち出の小づち状態である。28日の巨人戦。広島の丸佳浩(29)が初回に右前へ適時打を放つなど4安打の固め打ち。13試合連続ヒットとし、打率をリーグ4位の・332に上げてきた。
昨季は最多安打のタイトルを獲得し、セ・リーグMVP。丸がこう言う。
「昨年から手でタイミングを取っている? 確かにそうですけど、あの動きは微調整であって、そんなに大きくフォームを改造したわけではないんです。
それより頭を整理してから打席に入っていることが大きい。狙い球を絞ったら、早いカウントではブレずにそこだけを待つ。余計な球に手を出さなくなったことで、打ち損じが減った感じはあります」
高い打率もさることながら、30本塁打でトップのバレンティンに3本差。本塁打王の可能性もある。昨季は23発。確実性に加え、長打力も増している。
「ウエートトレーニングでパワーアップ? いや、そういうことじゃなくて、さっきも言ったブレずに球を待てるようになったこと。芯に当たれば飛んでいきますから、あまり意識していませんが、ミスショットが減ったことで、本塁打の数も自然と増えているんだと思います」
■丸に直撃すると…
去る17日に出場登録日数が8年に達し、国内FA権を取得した。今オフのFA戦線の超目玉。巨人をはじめとした11球団が動向を注視する。広島の松田オーナーは「背中で引っ張ってチームの核になっている。当然、最大限引き留めないといけない」と腕まくりしているが、
もし宣言すれば大争奪戦は必至。取得した17日に丸は「FA権を取れるところまでやれるかは分からなかったけど、取れたので、ここまでやってこられた」と振り返り、行使の可能性については「何も考えていない」と話すにとどめていた。
実際のところはどうなのか。広島の関係者が声を潜めてこう言った。
「オーナーが絶対に引き留めると言っています。最大で3年12億円規模の大型契約が提示される可能性がある。周辺は残留してくれると思っていますよ。理由は家族です。子供が3人いるんですが、どこかに移籍して生活環境が変わるのを気にしている。
丸が22歳の開幕日に当時大学生だった小・中学校時代の同級生と10年の交際を経て結婚している。プロ野球選手なんだから単身赴任すればいいだろ、と思うかもしれないけど、周囲が思うより丸は家族至上主義なところがあります」
この日、改めて丸に聞いてみた。
「FA? え? 行使するかってことですか? 今、シーズン中なんで……。(権利を)取った日に記者の人たちに話した通りです!」
メジャースカウトの評価も高い。しかし、前出の関係者によると、「家族」を理由にメジャー志向もなさそうだという。
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180829-00000022-nkgendai-base
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