ジャカルタ・アジア大会男子バスケットボール1次リーグは22日行われ、4選手が買春問題で強制帰国となり、8人での戦いを余儀なくされたバスケットボール男子は格下香港に苦戦。
88―82で辛くも勝利を収めると主将の太田敦也(34=三遠)は「(試合は)最後まで分からなかった。この状況を全員で乗り越えていきたい」と息をついた。
ベンチ入りメンバーが少ない状況が選手たちの体力を徐々に奪っていった。バスケットボールは体力消耗が激しいため、頻繁に交代しながら試合を進めるのが定石だがアカツキファイブに選択肢は少なかった。辻直人(28=川崎)も「体力面の負担は大きかった」と大粒の汗をぬぐった。
代表選手の買春は地元メディアも「日本の4選手が買春のしたことでアジア大会から追放された」との見出しで大々的に報じるなど、選手への動揺も大きかった。普段なら外さないような簡単なシュートを外したり、細かなミスに心の揺れ動きが見て取れた。
4選手は選手村を去るときに、残った選手たちへ「先に帰ります、応援しています」と言葉を残したという。太田敦也(34=三遠)は「けがをしても人数が減るのはありえる。踏ん張って頑張らないといけない」と強がったが、続く試合へのダメージは避けられそうにない。
チームは選手村からの外出禁止を徹底するなど風紀を正し「8人でも次の試合を勝ちに行く」と結束を誓った。思わぬ形で逆境を戦うことになったアカツキファイブ。太田は「日の丸を背負っていることを胸に刻んで頑張りたい」と絞り出した。
代表チームのニックネームには「日の出の勢いをもたらす」という意味も込められているという。今回、日の出どころか沈みかけそうな日本の看板を背負い崖っぷちで戦う
“ジャカルタエイト”の戦いを4選手はどう受け止めるだろうか。選手たちは言葉にこそしないが、勝利という結果が強烈なメッセージになるはずだ。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180822-00000153-spnannex-spo
みんなのコメント