巨人のエースはやはり、伯父さんと一心同体のようだ。
29日に史上5人目となる2年連続「沢村賞」に選ばれた巨人・菅野智之(29)のことだ。今季は15勝8敗、防御率2.14、200奪三振でセ・リーグ投手3冠。他にも10完投、202回、28試合登板、勝率6割5分2厘で選考基準全7項目をクリアした。
疲労が蓄積するシーズン終盤に凄みを増した。9月22日のヤクルト戦から3試合連続完封勝利。
さらに10月14日のヤクルトとのCSファーストステージ第2戦では、ポストシーズン史上初のノーヒットノーランを達成した。
「去年の段階で今年は(沢村賞を)狙って取ると公言して取れたので、今年の方が達成感は格段にある。来年一番こだわりたいのは勝ち星。20勝したい」と胸を張った。
伯父でもある原監督も「勝つべくして勝つ状況で戦う人は大変」と賛辞を贈る。4年連続V逸中の巨人に復帰した指揮官にとって、
甥っ子の菅野はリーグ優勝を奪回するための生命線である。絶対的エースの存在は頼もしい一方で、ここ数年、日本に敵なしという状態で、こうなると視線が外へ向くのは自然の流れ。
昨オフ、菅野は「今は絶対的な力がない。でもこれから3、4年ありますが、絶対的な力をつけて文句なく行けるようにしたい」と公の場で初めてメジャー挑戦希望を明言。波紋を呼んだ。
原監督の危惧はまさにそこにある。これまで巨人は、ポスティングシステムによるメジャー挑戦を認めたことはない。過去に松井秀喜、上原浩治、高橋尚成はFA権を行使してメジャーに挑戦した。
菅野は順調なら、2021年のシーズン中に海外FA権を取得。海を渡るなら22年からになる。「3、4年」と言ったのは、海外FA権取得を見込んでのものだろう。
「ただ、2年後の東京五輪を終える20年オフにポスティングを直訴するのではないか、という噂があります。菅野とすれば、海外FA権を取る1年前なら、球団に損失が少ないし、
巨人にはメジャー球団からの譲渡金が入るので、少しは恩返しができるというのが根拠です。でも、原監督の就任でそれもなくなりそう。
3年契約期間中は、特例を認めないようです。菅野が海外FA権を取る21年がちょうど契約最終年。つまり人質じゃないけど、『オレがいる間は巨人にいろ』ってことです」(球界関係者)
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181101-00000015-nkgendai-base
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