(セ・リーグ、ヤクルト6-5阪神、25回戦、ヤクルト15勝10敗、8日、神宮)阪神はヤクルトとの最終戦に5-6で敗れ、3試合残して2001年以来、
17年ぶりの最下位が決まった。神宮には怒号が飛び交う中、金本知憲監督(50)は「申し訳ない」と謝罪。谷本修球団本部長(54)は最下位でも続投を明言したが、ホンマに来季、大丈夫!?
「辞めろ!」「代われ!」。怒号が一気に降りかかる。顔色を捉えようとたかれるフラッシュもかき分け、金本監督はとにかく前へ前へ、進んだ。
口を真一文字に結び、屈辱も、ファンの叫びも、ただ受け止めるしかなかった。秋風が肌にしみる神宮の夜。沈み切っていた虎が、ついに17年ぶり最下位を突きつけられた。
「それはね、やっぱりもう、現実を受け止めないと。ホントにまあ申し訳ない気持ちというかね、ファンには」
わびるしかなかった。終盤戦こそ問われたはずの「執念」は霧散した。前日7日のリプレー映像のように、二回までに大量6失点。八回に1点差まですがったが、これも今季繰り返された追いつくには至らない反撃だった。
ヤクルト戦は10連敗で屈辱を上塗り。開幕前「これまでのチームでは一番強い」と言い切っていたこの3年目に、今季ワーストを更新する借金18だ。
残酷に幕を閉じた関東での今季最終戦に、虎党も何かを訴えかけずにはいられなかった。勝てばどの球場よりも歓声がダイレクトに届く“名物”の神宮三塁側ファウルグラウンドには、虎党の鬱憤と不安の叫びが交錯する。ツイッターなどネット上にも、厳しい書き込みが相次いだ。
重い事実に、谷本球団本部長も、まず頭を下げた。「ファンも期待されていたと思います。ご期待に沿えず申し訳ないです。一からやり直します」。
わずか4日前。クライマックスシリーズ(CS)進出が消滅した試合後にも「金本続投」を明言していたが、さらに転げ落ちた。そして改めて「それ(続投)は変わりません」と言い切った。今季から新たに結んだ3年契約の通り、2019年も、この路線を信じて託す。
球団17年ぶりの、奈落の底に、球団首脳は「歴代の(編成に携わってきた)人間も反省しなくてはいけない」と語気を強める。ドラフト指名からレギュラーに定着した野手が、長年に渡り鳥谷しかいなかった。
年俸3億4000万円で獲得したロサリオを核とし、糸井、福留らのベテランの支えで若手の成長を待ったが、その助っ人砲が8発に終わる大誤算。CSへの踏ん張りどころでは故障者が続出した。
まだ4位だった8月23日には2位まで1・5ゲーム差だったが、9月15日には6・5差に。そこからは黒星にまみれ、10月に入り1勝7敗の大失速。この日で2位まで14ゲーム差。そして、3戦を残して最下位が決まった。
中には声援も確かにあったが、圧倒的な怒号がかき消す。正式に続投が決まれば、どん底から歯を食いしばり、はい上がるしかない。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181009-00000012-sanspo-base
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