世代交代と東京五輪世代の強化
日本サッカー協会(JFA)は8月30日、9月のキリンチャレンジカップ2試合(7日・チリ戦、11日・コスタリカ戦)に臨む日本代表メンバー23人を発表した。
森保一日本代表監督の初陣となる9月の親善試合。同監督が兼任するU-21日本代表がアジア競技大会に参加中のため、インドネシア・ボゴール市内からのメンバー発表となった。
新メンバーの平均年齢は25.3歳、ロシアW杯開幕戦が28.3歳と3歳若返り、17人が入れ代わった。ここではロシア大会、そしてこのアジア大会を現地で密着取材する飯尾篤史氏に、継続や世代交代、今後の強化プランなど、23人の顔ぶれから見えるものを読み解いてもらった。
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4年後のカタール・ワールドカップでの躍進を目指す新生・日本代表のメンバーは、まさに日本人監督ならでは、の選考という印象だ。
過去最高となる平均年齢28.3歳のメンバーでロシア大会を戦った日本代表にとって世代交代は急務であり、2年後のオリンピックに向けて東京五輪世代の強化にも取り組まなければならない――。
こうした日本サッカー界が置かれている状況を、森保一監督はしっかりと理解していた。だから、ロシア大会で主力だったベテランを呼ばず、DF佐々木翔(サンフレッチェ広島)、DF冨安健洋(シントトロイデン/BEL)、MF伊藤達哉(ハンブルガーSV/GER)、MF堂安律(フローニンゲン/NED)といった初招集組を含むフレッシュなメンバーを選考したのは納得がいく。
会見に同席した関塚隆技術委員長が「森保監督もロシア大会のラージグループの選考に関わっていた」と明かしたように、ワールドカップへのメンバー入りが期待されながら最後に漏れたFW浅野拓磨(ハノーファー/GER)やMF三竿健斗(鹿島アントラーズ)、
MF中島翔哉(ポルティモネンセ/POR)、DF車屋紳太郎(川崎フロンターレ)、FW小林悠(川崎フロンターレ)、FW杉本健勇(セレッソ大阪)がしっかりと名を連ねたあたりには、前体制からの継続性や繋がりが感じ取れる。
ラージグループに入っていたはずのFW久保裕也、MF井手口陽介は今回の選考から漏れたが、久保はヘント(BEL)からニュルンベルク(GER)に、
井手口はリーズ(ENG)からグロイター・ヒュルト(GER)に移籍したばかり。「欧州のシーズン開幕という時期も考慮した」と森保監督は語っているため、クラブに専念してほしい、という配慮だろう。
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180830-00010006-goal-socc
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