日本代表とU―21日本代表を兼任する森保一監督(49)が、20年東京五輪に向けてオーバーエージ(OA)枠を早い段階から採用する計画を持っていることが判明した。本大会で3枠使えるOAは開幕直前の招集が通例だが、開催国でアジア予選が免除されるため大幅な前倒しを検討。
68年メキシコ五輪以来52年ぶりのメダル獲得へ、兼任監督のメリットを生かす。森保監督はJヴィレッジでの式典に出席後、J1の仙台―C大阪戦を視察した。
OA枠は24歳以上の選手を最大3人まで起用可能な制度で、96年アトランタ五輪から導入された。20年東京五輪でも同じレギュレーションになることが有力視されている。
予選では採用されていないため、日本は開幕直前にOA選手を決め、わずかな準備期間で本大会に臨むのが通例だった。だが、東京五輪は開催国枠で出場できるため、関係者によると、森保監督は早い段階からの招集を検討しているという。
森保監督は、00年シドニー五輪、02年W杯日韓大会を指揮したトルシエ元監督以来の兼任。A代表と五輪代表の選手を実際に手元に置くことができるため、じっくりとOAを選考できるメリットがある。
26日のA代表の就任会見では「年代間の融合を図りつつ、新しい日本代表を築き上げていきたい」と意欲を見せていた。
五輪代表の試合は国際Aマッチではなく、日本協会側に招集の拘束力がない。選出には所属クラブとの調整が不可欠になる。
親善試合など本大会以外でのOA招集はクラブの理解が得にくくさらにハードルは上がるが、在京J1クラブの強化担当は「本大会直前に急に(OAを)出してほしいと言われるよりも良い。
出せない選手は、あらかじめ出せないと言っておけるし、出すなら出すで、そのポジションの選手層を厚くするなど準備もできる」と指摘。OA招集の前倒しはクラブとの“綱引き”でもプラスに働く可能性を秘める。
田嶋会長は兼任について「日程が重なるデメリットよりも、世代間融合を掲げる中でメリットの方が大きいと思っている」と説明した。目標は東京五輪でのメダル獲得と、22年W杯カタール大会での8強入り。早期OA招集は世代間の壁を取っ払う一手にもなる。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180729-00000067-spnannex-socc
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