ジャカルタ・アジア大会のバスケットボール男子日本代表による不祥事は、2016年のBリーグ誕生で人気、実力とも上向いた国内の機運に水を差した。
まだ保証されていない20年東京五輪での開催国枠を国際バスケットボール連盟(FIBA)に認めさせる目安は、来年のワールドカップ(W杯)での16強入りとされる。若手主体で臨んだアジア大会は、選手層の充実を図る好機だったが、この問題で難しくなった。
「いくらお詫びしてもお詫びしきれない言語道断な不祥事」
サッカーJリーグ初代チェアマンで、日本バスケットボール協会会長も努めた川淵三郎氏は20日、自身のツイッターで4選手の愚行を強く非難した。
5人制の男子代表は1976年モントリオール大会の後、五輪に出ていない。日本協会は、FIBAから代表の低迷や国内男子2リーグの分裂状態を解決できない機能不全を批判され、2014年に無期限の資格停止処分を科された。
川淵氏が協会の再建と国内リーグの統合にめどをつけた結果、15年に制裁が解除された経緯がある。
16年に誕生したBリーグで選手たちは力をつけ、若年層からは、米プロバスケットボールリーグのNBA入りが有望視される203センチの八村塁(ゴンザガ大)らも台頭。今年6月のW杯アジア1次予選では、八村らの活躍で16年リオデジャネイロ五輪4強のオーストラリアから大金星を挙げたばかりだ。
今回追放された4人のうち3人は、8月上旬のオセアニア遠征を経てアジア大会代表に選出された22~23歳の有望株。東京五輪に向けて、現在の主力を脅かす存在になるはずだった。
9月にはW杯アジア2次予選が開幕する。東京五輪出場には突破が不可欠とされる重要なステージを前に、代表争いは激化どころか有力メンバーらの自滅で停滞を招きそうだ。(奥村信哉)
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180821-00000506-san-spo
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