第100回全国高校野球選手権記念大会(5~21日)の甲子園見学が始まり、春夏通じて初出場の白山(三重)など12校が参加した。白山は川本牧子部長(40)が打席に入って、大会関係者に注意される一幕があった。開幕が例年より早く、地方大会終了からの間隔が短いため、今年は甲子園練習は実施されない。甲子園見学は2日まで行われる。
元野球少女の部長が、選手以上に目立ってしまった。甲子園見学で白山の川本部長は、選手に囲まれるなか、紺のスカート姿でバットを持ち、打席でフルスイング。
すると直後に関係者から制止され、注意を受けた。「打席に立ってはいけないということだったので、すごく怒られました」と肩をすくめた。
家庭科教諭の川本部長は、少年野球経験があり、中学、高校ではソフトボール部。「夢みたいでしたね」というウキウキ感が、勇み足となってしまった。日本高野連の竹中事務局長は「甲子園見学は背番号がついている選手のためのもの」と説明し、女性だからという理由ではないとした。
白山は2007年から三重大会で10年連続初戦で敗退し、東拓司監督(40)が就任した13年は部員5人でスタートした。
13年秋と14年春は部員不足で公式戦は連合チームで出場。人気ドラマ「ROOKIES」のようなサクセスストーリーに、大体大で東監督の2学年上だった巨人・上原から「甲子園でも頑張れよ」とLINEで激励され、学校には花も届いた。
取材殺到や応援の手配にも戸惑っているという初々しさから生まれたハプニングともいえるが、指揮官は「初戦に持てる力を出したい」と意気込んだ。(伊井 亮一)
◆甲子園見学 記念大会で出場校が増え、地方大会終了から開幕の日数も少ないための措置。従来の30分間の「甲子園練習」は行わず、グラウンド、ベンチを15分間見学する機会を設けた。ユニホーム着用で、ボールを使用しなければ守備位置にも就くことができる。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180731-00000331-sph-base
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