7場所連続休場中の大相撲の横綱・稀勢の里(32)=田子ノ浦=が4日、名古屋市東区の九重部屋へ出稽古し、幕内・千代の国(九重)に11番で8勝したが調整不足を露呈。5日にも決断を下すが、名古屋場所(8日初日・ドルフィンズアリーナ)は休場やむなしの情勢となった。
千代の国との三番稽古の1番目。はたき込みに「あー」という声とともに前のめりに1回転した。3番目は上手投げに横転するなど最初の5番で2勝3敗。
後半は体力勝ちで6連勝したが、千代の国は万全の体調ではなかった。取材した相撲評論家・舞の海秀平氏は「最初の一番にはたかれたのが、今の相撲勘を表している」と分析した。
3日前に同じ九重部屋で横綱・白鵬(宮城野)と偶然遭遇して三番稽古。2勝8敗も「目が覚めた」と翌日は初めて宮城野部屋に出稽古し、ぶつかり稽古で16本も白鵬の胸を借りた。3日連続で出稽古する異例の行動に出場への意気込みは感じられたが、現実は厳しかった。
出れば進退がかかる状況に、舞の海氏は「もう少し時間があれば…。出たら(現役が)終わるかもしれない。待って9月に出れば、この先も横綱でやれるかもしれない。早まってほしくない」と休場を勧めた。
師匠の田子ノ浦親方(元幕内・隆の鶴)は3日に「慎重に相談しながら決めたい」と話していた。決断を下す5日も出稽古を行う場合があり、最終判断で出場に踏み切る可能性も残すが、連続休場を「8」に更新する流れになってきた。
◆稀勢の里の出稽古 基本的に弟弟子の大関・高安と部屋での三番稽古が多いが、17年春場所で左上腕を負傷してからは積極的に外に出るようになった。行き先は時津風、阿武松(おうのまつ)、尾車、八角、九重など幕内上位の実力者がいる部屋。先場所前には大関目前だった栃ノ心との稽古を求めて春日野部屋に出向いた。これまで2日連続はあったが3日連続は異例。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180704-00000310-sph-spo
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