4日放送の日本テレビ系報道番組「ウェークアップ!ぷらす」(土曜・前8時)では、助成金の不正流用など日本ボクシング連盟の不正告発問題を特集した。
番組では3日に大阪市内で取材した同連盟の山根明会長(78)のインタビューを放送した。辛坊治郎キャスター(62)は「問題の本質はですね。
公金が不正に使われているのではないのかということと、アマチュアのスポーツで判定が公平に行われていないのではないか、特殊な利権があるのではないか。
実際にボクシング連盟は一企業や例えば特殊なプロの世界なら別ですけども、一般社団法人とは言いながら日本でアマチュアでボクシングやろうと思うとこの連盟の傘下に入るしかないわけで。
そこには、文部科学省、スポーツ庁、お金も税金が支払われているという状況の中で、そのトップがそもそも終身会長ということ自体が異様ですよね」と自身の見解を示した。
インタビューで山根会長は、告発状で指摘された16年リオ五輪男子代表の成松大介(自衛隊)が15年度に日本スポーツ振興センター(JSC)から交付された助成金240万円について、3等分して助成対象外の別の2選手に80万円ずつ渡したことを自身の責任だと認めた。
その後、成松に160万円を返金した問題について「当時の成松選手はね、あの顔にだまされましたよ。おとなしい顔しているけど、すましているけど、やっていることは仮面をかぶってますね」と反論。
その上で流用したとの指摘に「流用ではありません。強化選手に出るもんやさかい、強化選手で3等分してもいいんやろっていう軽い気持ちでしました」とし「間違いやったということが分かりましたから、息子から買ってもらった時計を売って160万円を成松選手に送りました」と説明していた。
この発言に辛坊氏は「墓穴を掘ったというか、例えば160万に関してはオレが時計を売って返したんだって。どんな経理の組織なんだと。そんなことしたら税法上、いろんな問題が起きるかもしれない。
つまり、そんなことをしたらいけないという認識すら持てない人物がこういう所のトップをやっている異様さはなんですか?」と疑問を呈し、「時計売って身銭切って、犯罪とは言わないけどダメでしょ!それ」と突き放した。
その上で辛坊氏は「問題の本質はどこにあるかというと、なんで文部科学省もスポーツ庁もこれを放置してきたんだ」とし、「問題なのは自分が終身会長で息子が副会長で…。村田選手が金メダル取る時にメダル取る直前に(息子を)セコンドに付けるという―。選手もスポーツもなんだと思っているんだ」と憤慨していた。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180804-00000139-sph-fight
みんなのコメント