◇セ・リーグ 阪神1―2ヤクルト(2018年10月4日 甲子園)
阪神は4日のヤクルト戦(甲子園)に敗れ、クライマックスシリーズ(CS)進出の可能性が完全消滅した。金本知憲監督(50)は就任3年で2度目のBクラスが確定。
それでも、その手腕に託された「超変革」は道なかば。スポニチ本紙では「眠れる虎のプライド」と題し、昨オフに新たに3年契約を結んだ指揮官に対する球団の変わらぬ信頼と期待、4年目シーズンへ向けた虎党からの叱咤(しった)激励を、2回で論じる。
甲子園で今季37度目の黒星を喫し「終戦」の時を迎えた。金本監督は「受け止めます」と話した上で「(来季への課題は)まずは打線でしょう。でも全部じゃないですか。打線もすべて立て直していかないと」と言葉を継いだ。
金本阪神3シーズン目で2度目のBクラスが確定。それでも15年オフに三顧の礼で招へいした指揮官に対する球団の信頼は揺るがない。「超変革」を目指す姿勢にブレもない。その実現へ向け、来季以降もチームの指揮を託す。本紙の単独取材に、球団首脳はハッキリと言い切った。
「監督を代えるとかは考えたこともありません。(昨オフに)3年契約を結んでいるんですから。そうでないと今年までの3年間が無駄になります。中途半端で(超変革が)終わってしまいます。金本監督には契約通り、やってもらうつもりです。
普通なら10年かかるところを、金本監督に若手を鍛えてもらって(まずは)5年で形にしてほしいということです。その方針は何も変わりません。どこよりも選手を鍛えてほしいと思っています」
目先の順位も大事だが、それよりも若手育成を最優先する――。3年前、球団はその決意で、金本監督を口説き落とした。
ある球団幹部は「3年連続最下位でもいい。チームを変えてほしい」とまで言ったという。それだけの熱意で招いた指揮官に、来季以降もチームを託すのは当然の流れだ。そうでなければ逆に、電鉄本社と球団の覚悟が問われる。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181005-00000078-spnannex-base
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