(セ・リーグ、広島4x-3阪神=延長十一回、25回戦、広島15勝10敗、3日、マツダ)阪神は広島に延長十一回の末に3-4でサヨナラ負け。借金は今季ワーストの「15」に膨らみ、9月21日以来の最下位に転落、
さらに自力クライマックスシリーズ(CS)進出も消滅した。きょうにもBクラスが確定する瀬戸際に、集大成の3年目だった金本知憲監督(50)も「全力で勝ちにいってますけど」と必死に前を向くしかなかった。
鈴木の鋭い打球が左翼線に入る。一塁から代走・上本が三塁を蹴る。最後のマツダスタジアムも延長十一回の末、今季4度目のサヨナラ負け。
どれだけ食らいついても残るのは疲労感だけ。この3年間、何度も見せつけられた光景。金本監督はもう脱帽だった。
「あと1本、ずっとチャンスは作っていたんですけど。勝負どころでの1本、得点圏でのね。今年ずっと続いていますけど、そういう勝負強さというものがもう少し、チームにほしいですよね」
相変わらずの決定力不足。七回二死満塁から福留が押し出し四球を選び、3-3と追いついたまではよかった。その後、九回以降すべて得点圏に走者を置くも、あと1本が出ない。最後は岩崎が四球を与えて、岡本が鈴木に痛打を浴びた。
これで自力CSが消滅し、再び中日と入れ替わって単独最下位に転落した。借金も今季ワーストを更新する「15」に。そして、4日も負ければCSが完全消滅して4位以下が決まり“終戦”となる。「これまでのチームでは一番強い」と豪語して始まった
、金本監督集大成の3年目。年俸3億4000万円で獲得したロサリオがわずか8本塁打に終わるだけではなく高山、中谷ら期待の若虎が伸び悩み、首脳陣も修正できなかった。
順調に成長した野手は唯一人の全試合出場が間近となっている2年目の糸原のみ。スタメンもほぼ固定できず、選手も腰を据えてプレーすることができなかった。
最後は北條の左肩亜脱臼もあり鳥谷を2年ぶりに遊撃として起用する“振り出しに戻る”状態。3年間の中身を問われても仕方がない結果だった。
「選手はホンマやってくれていると思うし、今の戦力で戦うしかないんですから。何とか今いるメンバーで意地を見せてほしい。全力で勝ちにいってますけど。やるだけですね」
4日は19勝36敗2分けと苦戦する本拠地・甲子園に戻る。誤算、疑問、憤懣(ふんまん)だらけの3年目。このまま終わってしまうのか…。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181004-00000034-sanspo-base
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