「第100回全国高校野球選手権・準決勝、金足農2-1日大三」(20日、甲子園球場)金足農(秋田)が103年ぶりの決勝戦に駆け上がった。秋田大会から1人で投げ抜いている吉田輝星投手(3年)への注目度は高まる一方だ。
吉田が時折見せる歯が、真っ白だと感じる読者もいるだろう。これは白いマウスピースでカバーされているためだ。ラグビーやボクシングなどでは当然のように使われているマウスピースだが、高校野球でももちろん、使用は許されている。
使用をリードしたのは日本高野連だ。2003年から、選手権大会後に編成される日本代表チームで試験的に導入。選手たちの安全のために取り入れた。
食いしばった際、歯にかかる負担を減らすほか、ボールが当たったり激突したりした時に歯が折れるのを防ぐことが目的だ。大阪歯科大などの協力を得て選手それぞれの歯型を取り、「マウスガード」という形で作成。代表選手たちに任意で装着させた。
ただし、当然ながらマウスピースがマッチする選手、逆に違和感を抱く選手はいる。過去の対照的な例では、06年の選手権大会決勝で投げ合った田中投手(現ヤンキース)と早実・斎藤佑樹投手(現日本ハム)だ。2人は大会後、ともに日本代表に選出された。
当初からマウスピース作成に携わっていた大阪歯科大准教授・吉川一志さんは「マウスガードを装着すると、田中投手は『これいいですね』と話していたようですが、斎藤投手は違和感を抱いて制球が定まらなかったそうです」と話していた。
今や、マウスピースも野球道具の一つ。選手それぞれの個性に合わせて利用する学校も増えているようだ。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180820-00000138-dal-base
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