東北勢で唯一勝ち残っている金足農(秋田)が16日、第13日(17日)第2試合の3回戦・横浜(南神奈川)戦に向け、大阪・豊中市内のグラウンドで練習を行った。
2戦で計27奪三振の150キロ右腕・吉田輝星(こうせい、3年)は、最初から“フルパワー”で臨むと気合十分。2回戦の大垣日大(岐阜)戦で背中にセミが止まったまま適時三塁打を放った菊地彪吾(ひゅうご)右翼手(3年)は、
この日も左腕に止まったセミを吉兆にエースを助ける。また金足農OBで大相撲・十両の豪風(39)=尾車部屋=が、母校にエールを送った。
出し惜しみはしない。春夏合わせて5度の優勝を誇る横浜との対戦を前に、金足農・吉田は「1、2回戦とはまた違うレベルの相手。
初回からギアを上げていきたい」と意欲を燃やした。これまでは走者の有無、得点圏に進んだ場合など、状況に応じて力の入れ具合を調整して9回を投げ切ってきた。だが3回戦の相手は、2戦で15得点を挙げた強力打線。序盤から“フルパワー”で抑えにいく。
この日もブルペン入りし、約60球の投げ込みを実施。目についたのは変化球を試す姿だ。「今まで使ってなかった変化球も使おうと思っている。その確認です」と説明した吉田。1、2回戦でほとんど投げていない球種も、横浜を抑えるには必要と判断したのだ。
TV放送で球種が表示される場合があるが、吉田は「自分たちが思っているのと(球種が)違うのがある」。TVでスライダーと表示されているのはバッテリー間ではカットボール。
“本物”のスライダーも使い、球の動きが似ていても微妙に変えることで打ち取っていく。中泉一豊監督(45)は「横浜は一人一人の能力が高い。吉田の投球にかける部分がある」と期待。最少失点に抑えながら、好機を生かして接戦に持ち込みたい。
4連続三振など持ち味を存分にみせた2回戦・大垣日大(岐阜)戦の8、9回を振り返り、「あの投球を初回からやっていきたい。内角をズバズバ突きたい」と力強く語った吉田。持てるもの全てを駆使して、強豪を撃破する。(有吉 広紀)
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180816-00000267-sph-base
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