◇パ・リーグ 阪神2―6中日(2018年9月13日 甲子園)
阪神は13日の中日戦に2―6で敗れ、11試合を残して本拠地での2年ぶり負け越しが決まった。公式戦では12年ぶりの甲子園登板だった中日・松坂大輔投手(38)に今季4度目の対戦で3つ目の白星を献上。
攻略できそうでできない内容に金本知憲監督(50)は「なんでかな…」と唇をかんだ。14日からも本拠地でヤクルト2連戦。地元の虎党をこれ以上落胆させるわけにはいかない。
最終回も打者3人がわずか9球で攻撃が終わった。空席が目立ったスタンドが寂しい秋の訪れを象徴。松坂に対して今季4度目の対戦で3勝目を献上した。甲子園球場の主役を明け渡すような敗戦に金本監督も困惑した表情を浮かべた。
「なんでかな…。うちだけじゃないかな。松坂を打てないのは…。得点圏に(走者が)いってもね…」
攻略のチャンスがあっただけに首をかしげた。1点を追う2回は無死から死球と安打で一、二塁。6番・ナバーロは進塁打どころか痛恨の3球三振を喫した。
続く伊藤隼もわずか1球で一ゴロ。なおも2死二、三塁から最後は梅野も見逃し三振に倒れた。序盤3回をわずか1安打に抑えられ、勢いに乗せた。
4回の攻撃前には早々と片岡ヘッドコーチを中心に一塁ベンチ前で円陣が組まれた。1死三塁の好機では陽川が甘いカットボールを強振。
「犠牲フライでもいいところで、楽に入れたので積極的にいこうと思ってました」。左翼フェンス直撃の適時二塁打で応戦。反撃への突破口が開かれたかに見えたが、後続が凡退した。
「(これまでよりも状態は良かった)かもしれない。要所要所はコーナーに決まったようなのはあったしね。いい当たりが正面を突いたりもあった」
指揮官は決定打を欠いた攻撃陣の拙攻を悔やんだ。直近2戦で3発の上り調子だった大山は4回の二塁打を含む2安打を記録した一方、勝負どころでは沈黙した。
5点を追う5回2死二、三塁だ。フルカウントから見逃せばボールだった外角スライダーにバットは大きく空を切った。「一日一日、頑張ります」。前夜まで歯切れが良かった口調も重く、クラブハウスへと姿を消した。
再三の好機を生かせず松坂には5回で1得点だけ。中日との3連戦に負け越し、本拠地での2年ぶり負け越しも決まった。19勝31敗1分けで借金12を抱える甲子園では残り11試合。金本監督は「残り試合、頑張るだけです」と誓った。今こそ猛虎の執念が試される。(山本 浩之)
○…阪神は今季甲子園で31敗目(19勝1分け)。同球場での開催が残り11試合で借金12となり、16年の借金10(26勝36敗1分け)以来2年ぶりの本拠地負け越しが決まった。
なおフランチャイズ制施行の52年以降、阪神の甲子園での最多敗戦は95年の38敗(23勝)、最多借金は78年の17(19勝36敗3分け)がある。
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180914-00000016-spnannex-base
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