プロ野球阪神の金本知憲(ともあき)監督(50)が辞任の表明した11日、阪神ファンらは「期待していただけに残念」と惜しむ一方、17年ぶりの最下位という結果に「選手を育てられなかった」と厳しく指摘した。早くも後任監督にも触れ「優勝を目指し、チームの改革を前進できる人が望ましい」と期待を込めた。
「完投できる投手が育成できなかった。選手間の連携もばらばらで、チームで目指す野球が定まっていなかった」と厳しく分析するのは、阪神ファンが集う兵庫県西宮市の居酒屋「虎(とら)」代表の財前雄二さん(60)。
金本氏には「もう一度監督としてリベンジを果たしてほしい」と期待した一方で、次の監督候補には、OBの掛布(かけふ)雅之氏(63)の名前を挙げ、「愛されるキャラクターと野球センスで、阪神をもう一度盛り上げてほしい」と望んだ。
ほかにも掛布氏を推す声は聞かれ、大阪府高槻市の無職、米田常男さん(74)は「次の監督には生え抜きがふさわしい」と語り、
「強かった阪神の象徴である掛布さんならチームの改革を進めてくれる」。スポーツや社会現象などの経済効果の試算で知られる関西大の宮本勝浩名誉教授(73)も、
「ファンから期待を集める人でなければ、観客動員やグッズの売り上げなどの経済効果は期待できない」と話した。
一方、阪神の矢野燿大(あきひろ)2軍監督(49)を熱望する声も。大阪府寝屋川市の会社社長、梅崎誠さん(32)は「(金本監督は)順位にこだわらず若手育成に力を入れてきたのに、
最下位になって辞任とは本末転倒だ」と訴え、「捕手出身の矢野さんが長期的な視野でタイガースを強くしていってほしい」。
大阪市東住吉区の飲食店店主、寺田典之さん(77)も、矢野氏や阪神OBで野球解説者の川藤幸三氏(69)を取り上げ、「金本監督が育てた若手をうまく起用して優勝争いをしてもらいたい」と求めた。
著書に「阪神ファンの経済効果」がある大阪学院大の国定浩一名誉教授(78)は「どんな人が監督になっても応援したい」とした上で、
「阪神のいいところは、ファンの一人一人が『俺がチームの監督』と思っているところ。新しい監督が来たら、秋のキャンプから見に行こうと思っているので、楽しみだ」と話した。
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181011-00000631-san-base
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