世紀の電撃交渉だ! 阪神・揚塩健治球団社長(57)が13日、宮崎で矢野燿大2軍監督(49)に対し、監督就任要請を行う。12日に明らかになったもので異例の5年契約を提示する。
金本知憲監督(50)が“解任”に近い形で退くなど、激震に揺れるチームが大きく、来季に向けて動き出す。また福原忍2軍投手コーチ(41)ら3コーチの1軍入閣も判明した。
衝撃はまだ続く。球団史に残る“電撃解任”から一夜明け、早くも阪神が動く。ランデブーの場所は南国宮崎。
1軍は名古屋で今季最終戦に挑み、東京、福岡ではクライマックスシリーズのファーストステージが始まる。まさに、その日にトラの明日を託す世紀の交渉が行われることが判明した。
関係者の話を総合すると、サンケイスポーツ既報通り、次期監督の最有力候補は矢野2軍監督。金本監督には「三顧の礼」を尽くして、就任を要請した。
しかし今回は「謝罪と誠意」が求められる。その中で、球団が考え出したプランが異例の5年契約の提示だ。
結果的に5年間以上、指揮官を務めるケースは球界では多々あった。しかし、1軍監督未経験の指導者に、いきなり「5年」を約束するのは異例中の異例。巨人・長嶋監督や王監督に匹敵する長期契約だ。
人の口に戸は立てられない-は世の常。「結果の世界ですから。成績不振です」と金本監督は言った。揚塩社長も慰留はした。しかし内実は“解任”に近い形での辞任劇。そんな話は一気に球界を駆け巡った。
ほんの数時間前まで金本続投を想定して、来季の組閣作りに突き進んでいた。それが奥の院のツルの一声で、人事が大きく変わる。当然、矢野2軍監督も“被害者”。これが阪神なのか…。そんな流れを変えるための条件提示だ。
どんな言葉よりも重い、5年間、アナタに任せるという意思表示。前任者のように、はしごを外すことはしない。“ノーモア金本”。その思いをひたすら伝えるしかない。
矢野2軍監督は、宮崎のチーム宿舎で報道陣に対応。「何もないし。しゃべれることは何もない。それしかいいようがない」とし、球団サイドと面会する予定は「(現時点では)ないよ。いいようがない。話せることがあれば話す」と戸惑ったような表情をみせた。
一方で阪神というチームの再建については「当たり前やろ。最下位でいいっていうことなんてあり得ない」と語気を強めた。
チームは午後0時30分から、サンマリン宮崎で巨人と対戦する。命運を託す世紀の交渉はTG戦終了後か…。
前任者は「10年かかるところを5年以内で」と語り、超変革に挑んだが、わずか3年で志半ばで去った。そして、次期監督はどんな思いで、「5年」の意味を察知するのか。一連の出来事を考えれば、即答はできない。10月13日。新たなページがめくられる。
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181013-00000010-sanspo-base
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