阪神が15日、甲子園で行われたヤクルト戦に4-6で敗れて3連敗、横浜DeNA、中日が勝ったためゲーム差無しながら勝率で単独最下位に転落した。
2点のビハインドでの5回のチャンスに青柳に代打を用意しないなど、金本監督の采配にも迷いが見られた。
借金は今季ワーストの「10」。雨天中止の多かった阪神は残り試合が22もあり、十分に逆襲は可能だが、23日間で22試合を消化せねばならない強行スケジュール。2桁借金の一線を越えた阪神は、CS進出危機の大きな正念場を迎えている。
「え?」
一瞬、甲子園がざわついた。1-3の2点ビハインドで迎えた5回一死二塁で、阪神ベンチは、100球を越えていた先発の青柳をそのまま打席に立たせたのだ。第一打席でヒットを放っていた青柳は、初球を叩いてショートゴロ。打順は1番に返ったが、糸原もヤクルトのサブマリン、山中にタイミングが合わず、先頭の伊藤が、せっかくヒットで出塁した反撃のイニングが無得点に終わった。
試合後、金本監督は、この回の采配の意図を問われ、中継ぎ陣の頭数と負担を考えたというような説明をしたという。
天候に恵まれず雨天中止の多かった阪神は、そのしわ寄せで、16日から23日間で22試合を戦わねばならず、9月26日からは13連戦がある。
谷間で先発に回ることになりそうな岡本をベンチから外すなど、苦しい台所事情と、先のことを考えたマネジメントだったのならば、「できるだけ先発を引っ張って中継ぎの負担を軽くしたい」という考え方は理解できる。
だが、それならば無死一塁から梅野のバントはなかった。梅野は、三塁コーチのサインをわざわざ打席を外して確かめてから、その初球をセーフティー気味にバントした。おそらくサインだったのだろう。
梅野のここ5試合の打率は.250、最初の打席もポンと打球を打ち上げ、その内容は良くなかった。
しかし、青柳をそのまま打たせるという考えがありきだったのならば、梅野に例えセーフティーであったとしても初球にバントのサインはない。
ヤクルトの三塁のポジショニングも含めて意表は突いていない。ここは、梅野に打たせて、無死一、二塁としてから青柳にバントという展開を作ろうとしなければならなかっただろう。
同じ無得点でも梅野に強打させての逸機と意図が伝わりにくい采配での逸機ではチームに与える影響が違ってくる。「試合の流れ」というものは、メジャーでもデータ化が難しいらしいが、こういう采配ミスを犯すと、流れを止めることになるケースが少なくない。
しかも、次の回、青柳が二死二塁のピンチを招き、“阪神キラー”の坂口を打席に迎えると、ベンチは青柳をあっさりとあきらめて岩崎をマウンドに送ったのである。回跨ぎとなった岩崎は7回に追加点を取られた。
すべてが後手後手。金本監督の采配は迷走している。引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180916-00000002-wordleafs-base
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