阪神・金本知憲監督(50)の進退が風雲急を告げている。
4日のヤクルト戦(甲子園)に1-2で敗れ、2年ぶりのBクラスが決まり、クライマックスシリーズ(CS)進出が完全消滅。
球団幹部は金本監督の来季続投の基本方針を示唆し“消火”に努めたが、現場首脳陣は求心力を失っている。
前日(3日)に高橋由伸監督の退任を発表した宿敵巨人も、9月にはオーナーが来季続投の方針を示していた経緯があり、予断を許さない。
球団は昨オフ、就任から2年を経過した金本監督と新たに3年契約を結んだ。谷本球団本部長は試合後、
「もちろん、そうです。そのつもりです」と指揮官の来季続投を示唆したが、一方で坂井オーナー、揚塩球団社長は無言を貫いた。
就任1年目は4位、2年目の昨季は2位に躍進し、成績もムードも上げ潮だったが、今季は一転、4日現在なんと最下位に沈んでいる。
残り7試合。選手と一部コーチの間にあつれきも生じ、「少なくとも、コーチ陣の大幅入れ替えは避けられない」というのが大方の球団関係者の見方だ。
金本監督と親しい球界関係者は「指導方針を理解するコーチ陣が責任を取って辞めることになれば、金本監督の性格からいって、自分だけが残るとは考えにくい。そうなれば一緒に身を引く道を選ぶだろう」とみる。
また、最小限の配置転換や、金本監督にとって東北福祉大の後輩にあたる元中日の和田一浩氏(46)の打撃コーチ就任くらいで済ませれば、続投の公算は大きくなるが、すると一部球団関係者、OB、ファンの反発を招く可能性が高く、悩ましいところだ。
すでに次期監督候補の名前もささやかれている。複数の球団関係者、阪神OBの話を総合すると、(1)矢野燿大2軍監督(49)(2)掛布雅之オーナー付シニアエグゼクティブアドバイザー(SEA、63)(3)元監督の岡田彰布氏(60)が有力だが、それぞれ一長一短がある。
前半戦を3位で折り返したものの、終盤に主力のケガも相次ぎ失速した金本阪神。監督人事にまで発展するのか、しばらく楽観はできない。(山戸英州)
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181005-00000020-ykf-spo
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