藤原、引く! 頼みます!! 阪神が今秋のドラフト会議(10月25日、東京都内)において、1位指名競合のくじ引き役に、金本知憲監督(50)を“内定”させていることが23日、分かった。
1位最有力の藤原恭大外野手(大阪桐蔭高3年)には複数球団による指名が濃厚だ。この日、中日にサヨナラ負けを喫した虎。チーム再建へ、2015年に高山俊外野手(当時明大)を引き当てた黄金の手に託す!
まだ熱闘の余韻が残る。乾いた金属音。豪快な放物線に、矢のようなバックホーム。そして、獣のような走塁。“虎の恋人”藤原は夏の甲子園の主役を務め上げるだけではなく、大舞台でさらに力を発揮する強心臓ぶりを証明した。
阪神にきてくれ-。虎党の多くがそう思ったはず。運命の「10・25」。その大役に金本監督が内定していることが、判明した。
「金本監督しか、いないでしょう。お願いしたい、と思っています」
球団首脳は藤原という具体名こそ明かさなかったが、1位指名が複数球団による抽選になった場合について、即答した。
金本監督のくじ引きといえば「ビデオ判定の逆転ホームラン」と自ら笑った2015年の高山だ。初めて臨んだドラフト会議で高山を1位指名もヤクルトと競合。
開封した瞬間、真中監督が雄たけびを上げたため、確認することなく引き揚げたが、実はこれが敵将の勘違い。交渉権確定を左手で引き当て翌年の新人王につなげた。
昨年も清宮(早実高、現日本ハム)や安田(履正社高、現ロッテ)もくじ引きで外したが、いずれも当たりが残っていない状況。絶対に“外さない”金本監督の強運にかけるわけだ。
高校生ナンバーワン選手を獲得する。今秋のドラフト会議に向け、阪神電鉄本社、球団ともにぶれることなく、ここまできている。もちろん、最終的には現場の長である金本監督の意向を最優先させるが、
藤原に関しては甲子園だけではなく、北大阪大会決勝、大院大高戦にも複数の関係者が集結。和田球団本部付テクニカルアドバイザーは三塁打が出ればサイクル安打の打席で緩い球を引きつけて中前打にした打席に注目し「差し込まれてもセンター方向に持っていける。打ち損じしないのもいいバッターの条件。技術が高い」と高く評価した。
藤原は今後、28日の侍ジャパン壮行試合、高校日本代表-大学日本代表(神宮)や、9月に開催される第12回U18アジア野球選手権に出場。前日22日には「大阪桐蔭の名にふさわしい活躍をして、優勝したい。アジア一を狙っていく」
と力を込めていたが、そこにも阪神からは畑山チーフスカウトが中心となって、熱視線を送る。夢の瞬間まで、密着マークを重ねる。そして天命を待つ。
この日、中日にサヨナラ負けを喫し、2カード連続負け越し。来季42歳の主将・福留、糸井ら虎の外野手はベテラン陣が主力を占めている。中谷らが続き、そこに藤原という天下一品の素材が加わるか-。金本監督の黄金の左手に、すべてを委ねる。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180824-00000011-sanspo-base
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