【AFP=時事】サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)やイングランド・プレミアリーグで輝きを放ってきた韓国代表FWの孫興民(Heung Min Son、ソン・フンミン)――。しかし、今後のキャリアの命運は良くも悪くも、今週からインドネシアで行われる第18回アジア競技大会(18th Asian Games、Asiad)の結果次第となる。プレミアリーグにおけるアジア人の最多得点記録保持者であり、母国でも広く知られた著名人である孫は、間違いなく今大会一番のスター選手である。
しかし、健康な韓国人男性は、富や名声に関係なく、28歳になるまでに最低でも21か月は兵役義務に服さなければならず、孫は連覇を目指す韓国代表で今大会を制することで、五輪やW杯のメダリストといったごくわずかの一流スポーツ選手だけに許される、免除権を手にしたいともくろんでいる。
韓国人選手が兵役を免除されるには、このアジア大会で金メダルを獲得するしかない。共にW杯に出場した日本やサウジアラビア、イランといった国々が参加する中、
優勝候補として今大会に臨む韓国は、そうしたライバル国とは異なり、母国のスターを加えるため、23歳以上の選手の出場を許可する3人分のワイルドカードを使うことに決めた。
仮に今大会で金メダルを逃した場合、現在26歳の孫は約2年間の兵役義務を余儀なくされる。それは孫自身にとってだけでなく、韓国代表、そして所属するトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)にとっても深刻なダメージとなる。
そこで所属先のトッテナムは、もし決勝に進めば孫がプレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)戦を含む3試合を欠場する可能性があると知りながら、韓国に歩み寄る姿勢を見せた。選手としてピークの年齢に差し掛かる中でサッカー界から2年も離れれば、キャリアに大きなダメージを与えかねないということを、トッテナムと孫本人も理解しているのだ。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180815-00000024-jij_afp-socc
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