悪天候などで試合中止が相次いでいるセ・リーグは20日、アグリーメント(申し合わせ事項)に基づき、クライマックスシリーズ(CS)出場球団は同開幕予定日の2日前の10月11日終了時点の順位をもって確定するとした。
現時点で全日程終了は10月9日だが、阪神は今月26日から14連戦が組まれるなど、今後の天候次第では11日までに日程を消化できないこともあり得る。その場合、最終順位とは異なり、BクラスのチームがCS進出の可能性も出てきた。
マツダスタジアムの広島―阪神戦の試合終了は午前0時3分。試合開始を遅らせ、試合中も何度も中断、グラウンド整備を行いながら、何とか試合終了にこぎつけた。2日がかりの試合は、プロ野球史上14度目だが、9回試合では史上初めてとなった。
試合を成立させたい事情があった。セ・リーグはこの日、今後の公式戦日程とともに、順位決定、CS進出チームの決定に関する文書を報道各社に配布した。
今後の天候次第では同13日のCS開幕までに日程を消化できない可能性もある状況を受け、セのアグリーメント通り、CS出場球団は同開幕予定日の2日前の同11日終了時点の順位をもって確定するとした。
ただ、そこには大きな「矛盾」が生まれる可能性がある。セの杵渕和秀統括は一例として「結果として5位チーム(などの下位チーム)の日本シリーズ進出もある」と懸念している。
現在、3位争いは3位の巨人から最下位・阪神まで1ゲーム差にひしめいている。今後、悪天候などで、未消化の試合が10月12日以降に組み込まれた場合、CS進出チームと、最終順位の3位までが食い違うことも起こり得る。
日程消化が苦しいのが阪神だ。この日、雨天延期となっていた阪神―巨人戦(甲子園)が10月9日に組み込まれ、現時点では同カードで全日程終了となっているが、すでに今月26日から14連戦となる超過密日程となっている。
未消化試合が複数生まれれば、11日のデッドラインまでに全日程が終了できない可能性がある。セではCS期間中にレギュラーシーズンを行った前例はない。
今年は西日本豪雨や台風など悪天候による試合中止が相次いだ影響が出ている。
11日時点で、勝率が並んだ場合は2球団なら(1)勝利数(2)当該球団間の勝率(3)前年度順位上位チーム――の順で決まる。杵渕統括は「11日までに全日程消化を一番望んでます」と話した。
セは順位に関わるカードについては、98年を最後に実施されていないダブルヘッダーの開催も球団側に要請する方針だ。
【2018年度セントラル野球連盟選手権試合アグリーメント(抜粋)】
第3条の2(日本シリーズ出場球団の決定) クライマックスシリーズは、下記の規定に従ってファースト、ファイナルステージに分けて行い、ファイナルステージの勝者が日本シリーズに出場する。
イ(出場資格)レギュラーシーズンの1位、2位、3位球団とする。ただし、クライマックスシリーズ開幕予定日の2日前までに組み込まれた日程終了時点の順位をもって確定する。天災・天候不順等の特別な事情により、この時点で未消化の試合は打ち切ることがある。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180921-00000019-spnannex-base
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