【ジャカルタ村上正】アジア・オリンピック評議会(OCA)は2日、第18回アジア大会の最優秀選手(MVP)に競泳女子で6冠に輝いた日本の池江璃花子(18)=ルネサンス=を選出した。
1998年バンコク大会で創設されたMVPで女子が受賞するのは初めて。日本が獲得した金メダル数の内訳も女子が男子を上回り、2020年東京五輪での女子の活躍を期待させる象徴ともなった。
日本勢のMVPは14年仁川(韓国)大会の競泳男子の萩野公介(ブリヂストン)に続き4人目。2日の閉会式に先立ち、ジャカルタ市内で行われた授賞式で池江はトロフィーや賞金5万ドル(約550万円)の目録などを受け取った。
池江は「すてきな賞で光栄に思う。アジアチャンピオンになれた実感がでてきた。来年以降の世界大会に向けて頑張りたい」と笑みを浮かべた。
女子が初めて受賞したことは「知らなかった。初めてというのはうれしい」と驚いた。賞金の使い道は「とりあえず貯金して、焼き肉を食べに行きたい」と話した。
東京・淑徳巣鴨高3年生の池江は今大会で8種目に出場。50メートルと100メートルの自由形とバタフライの個人4種目はいずれも大会新記録で優勝した。
女子の400メートルリレーと400メートルメドレーリレーで大会記録を上回る日本新で金メダルに貢献。800メートルリレーと混合400メートルメドレーリレーは銀メダルだった。
1大会で獲得した金メダル数は日本勢で単独最多。8個のメダルも82年ニューデリー大会の射撃男子のソ・ギルサン(北朝鮮)と並ぶ大会最多タイ記録となった。金メダル数もギルサンの7個に次ぎ、記録ずくめのMVPとなった。
日本が獲得した75個の金メダルのうち女子が35個、男子は34個、男女平等の理念で採用されている混合種目で6個。ホッケー女子、フェンシングの女子フルーレ団体などが初優勝し、バドミントン女子団体も48年ぶりの金メダルを獲得した。
2日に記者会見をした日本選手団の山下泰裕団長は「女性の活躍が非常に目立った。東京五輪で日本代表の女子がいきいきと輝く姿を期待できると思っている」と総括した。
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180902-00000057-mai-spo
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