選手への助成金の不正流用や暴力団元組長との交際が明るみに出た日本ボクシング連盟の山根明会長(78)が8日、大阪市内で「本日をもって辞任したい」と述べ、会長を辞任する考えを表明した。助成金流用に加え、暴力団元組長との交友関係を自ら認めたことが決定打となり、辞任は不可避な情勢だった。スポーツ庁の鈴木大地長官らからも辞任を求められていた。
山根会長は前夜に妻と相談して「楽になってください」との一言で決断したことを明らかにしたうえで「選手にはこのような問題があったことを申し訳なく思う」と深々と頭を下げた。質問は受け付けなかった。
判定への不当な介入などの告発を受けた一連の疑惑を受け、日本連盟は7日に大阪市内で緊急理事会を開き、今後の組織運営などの対応を議論した。
身内の理事からも辞任を求める動きもあったが、最終的には山根会長の進退は本人に一任することを決めていた。家族などに相談した上で、8日に進退を明らかにする意向を示していた。
山根会長は1991年に同連盟理事となり、常務理事、副会長を経て2011年4月に会長に就任した。同連盟強化委員長、アジアボクシング連盟常務理事を兼務。94~02年に国際ボクシング協会(AIBA、当初は国際アマチュアボクシング協会)の常務理事、00年シドニー五輪日本代表監督を務めた。【倉沢仁志、来住哲司】
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180808-00000040-mai-spo
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