◇セ・リーグ DeNA3―1巨人(2018年9月15日 横浜)
絶対に打たせたくなかった。2―0の5回。DeNAの先発・平良が最も意識する岡本との対決だ。「やり返したい気持ちが強かった」。
プライベートでも仲良しの1学年下の後輩には、8月21日の初対決で2安打2打点と打ち込まれた。
カウント2―2からの5球目、外角低めのスライダーで空振り三振を奪った。これで勢いづくと、ここから4者連続三振も奪った。
16年オフにFA移籍した山口俊の人的補償でDeNAに移り、自身2度目となる古巣対決は、菅野と初の投げ合いとなった。巨人時代はわずか1試合登板。
ほとんどが2軍生活で、絶対エースとの接点はなく「本当に凄い人。気安く話しかけられないような存在だった」と振り返る。
打席で初めて見た菅野の直球に「速すぎて見えなかった」と驚く。それでも持ち味の制球力を駆使して6回1/3を2安打1失点、8三振も奪った。今季4勝目だが、やっぱり巨人戦初勝利は格別だ。
前日の練習後、巨人時代の同僚との会話で闘争心に火が付いた。「菅野が相手だし、負けだな」。その場は笑ってやりすごしたが「負けたくない。見返してやる」と誓った。
「CSを争う中で、巨人には絶対に勝たないといけない。野球をやっている以上、CSの舞台で投げてみたい」。故郷・沖縄が生んだ大スターの安室奈美恵の「引退前夜祭」の日に、嶺井との「琉球バッテリー」で宿敵をねじ伏せた。
ラミレス監督は、14日からの本拠4連戦を、終盤のヤマ場と位置づけていた。まずは巨人に2連勝して、3位まで1・5ゲーム差。最下位からも脱出し、次は阪神2連戦。「(平良は)想像を超えた投球だった。
16日の試合が今季で一番重要な試合になる」と指揮官。この勢いを持続したまま、前代未聞の大混戦から一気に抜け出す。(重光 晋太郎)
≪放出球団相手に4人目“恩返し勝”≫平良(D)が古巣の巨人から初勝利。FAの人的補償となった投手はこれまで16人いるが、放出球団を相手に白星を挙げたのは
投手名(所属)古巣 <勝>
ユウキ (オ)近鉄 1
工藤公康(横)巨人 3
一岡竜司(広)巨人 3
に次ぎ4人目で、うち巨人相手は3人目。
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180916-00000059-spnannex-base
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