巨人が弱い。
17日の中日戦に敗れ、借金は7。15日に球団ワーストタイの4年連続V逸が決定している。
先週12日に山口寿一オーナー(61)が「十分にチームを整えて監督には腕を振るってもらいたいと考えている」と高橋由伸監督(43)の来季の続投を示唆した。そこからチームは1勝4敗1分けと失速。
こんなに負けても、現在クライマックスシリーズ(CS)に出場できる3位ではあるが、一気に最下位集団にのみ込まれ、予断を許さない状況だ。1975年に1度しか経験がない最下位も1.5ゲーム差に迫っている。
V逸の最大の要因として救援陣の弱さがやり玉に挙げられる。しかし、ケチのつき始めは、フロントの補強失敗である。
球団は昨季登板ゼロの沢村やマシソンの勤続疲労など、未知数な部分の多い救援陣が危機的状況に陥ることを予測していた。だからこそ、FAで守護神候補の日本ハム増井の獲得に乗り出したが、あっさりフラれ、オリックスとの争奪戦に敗れた。
その“代役”として西武からFA補強した野上は、開幕から9試合に先発。4勝4敗、防御率5.07で、約2カ月の二軍生活を経て中継ぎに配置転換となっている。
元中大監督で巨人OBの高橋善正氏(評論家)がこう指摘する。
「今の巨人はやることが甘い。弱点を埋めるためにFA補強を行うなら行うで、確実に取ってこないと。いいか悪いかは別として、一昔前の巨人なら、何をしてでも獲得していたでしょう。それで野上を取り、若手投手の高木勇を人的補償で失った。
これで良かったのか。開幕前に電撃復帰させた43歳の上原にしても、(0勝)5敗もしていては期待外れと言うしかない。打者では総額8億円の大枚をはたいた昨季の本塁打王ゲレーロは打率.250、15本塁打。
造反行為もあって大半が二軍生活だから、物足りないどころか戦犯です。ドラフト1位ルーキーの鍬原(中大)は、新人合同自主トレから右肘痛で出遅れた。球団は指名時に把握していたのか。甚だ疑問です」
鍬原は現在、左脇腹痛で戦列から外れている。今年の「補強組」はほぼ全滅。これでは勝てるはずがない。
選手もしかりだ。常勝を義務付けられ、「優勝以外は何位でも同じ」の考えが根強い巨人では、シーズン最終盤にきても、「CS狙い」でチームが一体となることはない。
昨季までの貧打は解消されたはずが、先週は5戦連続2点以下。この日も2得点とパッタリ打てなくなった。
「オーナーが由伸監督の続投を示唆して以降、この体たらく。まるで由伸政権が続いてほしくないのか、代わってほしいのか、のように見えてしまいます。
ベンチに緊張感がないように映るのも気になります。もし3位に入っても、4つの貯金があった昨季の方がまだマシ。危機的状況です」(前出の高橋氏)
借金10も見えてきた。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180918-00000010-nkgendai-base
みんなのコメント