助成金流用や不正判定などの疑惑をめぐって日本ボクシング連盟が告発された問題で、告発状を提出した「日本ボクシングを再興する会」の鶴木良夫会長(68)=新潟県ボクシング連盟理事長=が4日、産経新聞の取材に応じた。
告発内容は氷山の一角であることを指摘し、ほかにも金銭問題など多くの疑惑が存在することを明かした。8日に予定している記者会見で新たに公表する方針だ。
連盟をめぐっては、2016年リオデジャネイロ五輪に出場した成松大介選手(28)に対し、日本スポーツ振興センター(JSC)が前年度に交付した助成金240万円について、連盟の指示で3等分され別の2選手にも渡されていたことなどが告発された。
連盟の山根明会長(78)はメディアの取材に対し、指示を認めた上で「ルール違反と知らなかった」と釈明したが、鶴木氏は「会長が『知らなかった』では済まないし、あり得ない」と批判した。
また、鶴木氏は告発した数々の疑惑を「まだ小さな話」として、さらに“悪質”なものを含む多くの疑惑が存在することを指摘。「確固たる証拠がある」とも語った。連盟側に改善の意思が見られない場合は会見で公表する。
一方、鶴木氏が最も憂慮しているのは、山根氏による審判員の判定への不正な働き掛けという。山根氏は強く否定しているが、鶴木氏は「会長自身の口からはっきりとはいわない。しかし、周囲が意向をくみ取って働き掛けているのは明白で、そういった証言はいくらでもある」と言い切る。
不正がまかり通る背景としては山根氏が握る“人事権”を挙げ、「会長の意に沿わない判定を下した審判には仕事が回ってこない。『苦労して取得した(審判員の)資格を生かせないのならやっていても仕方がない』と辞めてしまった審判もいる」と指摘した。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180804-00000572-san-soci
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