最後は笑顔で「ありがとう」を―。安室奈美恵さんが現役最後のステージに選んだのは、自身を育んだ故郷沖縄だった。15日、ライブ会場となった宜野湾市の沖縄コンベンションセンター展示棟周辺では、
早朝から少しでも安室さんと同じ時間を共有しようとファンら数万人が駆け付け、一般道にまで人があふれ返った。ライブ会場に入れるのは抽選で当たった3500人だけ。午後6時すぎにショーが開幕すると、多くの人が会場の外から平成の歌姫が立つ見えない舞台を見守った。
「安室ちゃーん、今まで本当にありがとう。ずっとずっと応援してるから」。一瞬、場外でかすかに音漏れが聞こえた安室さんの歌声に、
武藤菜々香さん(28)=横浜=の目は潤んだ。「最後は笑顔でって決めたから絶対泣かない」。武藤さんは振り切るように笑顔を見せた。
会場裏の宜野湾海浜公園も、ライブ会場から漏れる音を少しでも聞こうとする人たちで埋め尽くされた。ライブ会場で歓声が上がると、
共鳴するように公園でも歓声が上がった。「聞こえる、聞こえる」と涙声でささやく人や「奈美恵ちゃん、ありがとう」と呼び掛ける人など、ファンらはそれぞれの思いを胸に最後の瞬間を見守った。
ライブ会場から出てきた上原千夏さん(32)、春香さん(30)姉妹=糸満=は、興奮冷めやらぬ様子で「最高のライブだった。
安室さんと同じ沖縄県民であることを誇りに思う」(千夏さん)、「きょうのライブは一生の大切な思い出になる」(春香さん)と語った。
ライブが終わった午後8時40分すぎ、会場周辺では10分以上にわたり「ナミエ」コールと「NEVER END」の合唱が響き渡った。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180916-00000008-ryu-oki
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