運転免許を取得して、この夏休みに初めての高速道路にチャレンジするという人はいろいろな点で心配があるだろう。また逆に免許歴は長くても、普段は近所を走ってばかりで、
久しぶりに高速道路を走るというドライバーも少なくないだろう。そんなドライバーが覚えておきたい、高速道路ドライブでの注意点をお伝えする。
1.高速道路でのガス欠は罰金もとられる違反行為
いまどきのクルマには燃料の残量から走行可能距離を計算して表示する機能もついているため、ガス欠(走行中の燃料切れ)を起こすケースは減っているはずだが、
それでも高速道路での救援要請理由のトップ3には入っており、まだまだ多くのドライバーがガス欠でクルマを止めてしまっている。
ちなみに、高速道路を走る前には燃料などを確認しておくことは道路交通法で定められたドライバーの役目。ガス欠というのはうっかりミスと思うだろうが、法的には行政処分(いわゆるキップを切られるというもの)と反則金が科されることもあるのだ。
燃料系がエンプティに近付いてくると警告灯が点くので、それを確認してから最寄りのサービスエリアなどで給油すればガス欠になってしまうことはないだろう。
しかし、エリアによっては給油所のあるサービスエリアの距離が150km以上も離れているケースもある。一般にエンプティの警告灯がついてから走行できる距離は数10kmレベルであるから、サービスエリア間の距離が100km以上離れているケースでは気付いた時には手遅れとなりがちだ。
が一、高速道路を走行中にガス欠をしてしまった場合
路肩など可能な限り安全な場所にクルマを止めること。その後はJAFなどのロードサービスに連絡をすれば給油を受けることができるが、たとえばJAF非会員の場合は16,460円+通行料の料金がかかる(会員であれば無料)。
当然、時間もお金も無駄になる。渋滞にハマってしまい予定通りに給油できないこともあるので、燃料計の針が下がってきたら、早めに給油するよう気を付けたい。
2.都市高速では右側から出入りすることもある
一般に、高速道路と一言でまとめてしまうが、その中には有料道路や都市高速道路も含まれる。とくに都市高速においてはジャンクションと呼ばれる立体交差があり、
一見ではルート通りに走るのも難しい。というのも、左が走行車線で、右が追い越し車線といった区別がないことが多いからだ。
先にあるジャンクションで右に行きたいと思えば、右側の車線を走るといったルールになっている。そして、出入り口についても、かならずしも左側にあるとは限らない。
ナビゲーションから出口が近づいていると指示があったからといって短絡的に左に車線を変えるのではなく、ナビゲーションの画面をチェックして左右どちらに出口があるのかを確認する必要があるのだ。
3.降りるべきインターチェンジを間違えてしまったら
高速道路の基本は一方通行。降りたいと思っていたインターチェンジを通り過ぎてしまったからといって、あわてて逆走などしてしまうと大事故につながってしまう。そうした場合は、ひとつ先のインターチェンジで降りてUターンすることになるが、
ETCゲートではなく有人ゲートを利用して「降りるべきインターチェンジを間違えて通り過ぎた」旨を伝えると目的のインターチェンジに向かえるよう、特別に転回させてもらえることがある。
この制度を利用すれば、当初流入のインターチェンジから目的のインターチェンジまでの通行料金となり、多めに払わずに済む。また、間違えて高速道路に入ってしまいそうになった時も有人ゲートで相談すれば安全を確保した上でUターンできるよう指示してもらえる。
とにかく高速道路というのは一方通行が基本となっているため自己判断でUターンするのは危険ということは心しておきたい。
急がば回れ、一旦停止で冷静な対処を
普段、家の近所ばかりを走っているというドライバーにとって、交通量が増えた夏休み期間の高速道路というのは、非日常で緊張するだろうし、それゆえにミスをしてしまうこともあるだろう。
困ったり、パニックになったりしたときには、ひとまず安全な場所(パーキングエリア、サービスエリア)にクルマを停めるようにしたい。
昔から「急がば回れ」というが、走りながら解決しようとするより、一旦停止して冷静に対処するほうが、ずっと安全で、結果的に目的地に早く着けるはずだ。
文:山本晋也
自動車コミュニケータ・コラムニスト引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180815-00010000-carv-bus_all
みんなのコメント
ETCレーンで前の人が強引にバックして出て行ってしまい、自分の番でエラーになって閉まってしまった事がありました。.
そのことを係の人に伝えたら、「前の人を出しちゃダメだよ」と注意されました。正直知らんがなと思いましたし、そんな事言うならそこで出さないようにしたせいで相手とトラブルになったら保障してくれるんだろうね?とも思いましたが、
まぁ向こうも仕事なので仕方がありません。というわけで、ETCレーンが混んでても、一旦入ったら勝手にバックして離脱してはいけないという事も記事にして欲しいです。
車を運転する際は事前に運転計画を立て事前に道路や立ち寄り地を考える。教習所で習ったはず普段から走る場所では運転計画は省略したとしても長距離移動では最低限脳内の片隅に置いておく。更に車を運転する前には車両点検を行う。
これも教習所で習ったはず「ブタとオイル」ブレーキ タイヤ オイルオイルは燃料も含む。灯火類も大事だけど上記が無ければ始まらない。全て堅苦しく考えなくとも日常的に頭の片隅にも浮かばないなら車の運転は今すぐ辞めた方がいい。車は一つ間違えれば銃や剣に勝る凶器になる危険物。