東京医科大の不正入試問題を受け、文部科学省が医学部医学科のある国公私立大計81校を対象に実施している調査で、
2次試験などの面接でも女子や浪人年数の多い受験生に不利な扱いをしていた疑いのある事例がみられることが13日、関係者への取材で分かった。
文科省は今後、すでに不正が発覚した東京医科大を除く80校に追加の訪問調査を実施し、不適切な扱いの有無や具体的な内容について事実確認を急ぐ。
医学部の一般入試で、国公立大はセンター試験後の個別試験で英数などの筆記と面接を実施し、それぞれ得点化。これに対し、私立大では1次試験で筆記を実施して得点化し、2次試験で面接を行っている大学が多い。
関係者によると、このうち点数化されにくい私立大の面接で、性別や浪人年数により合否判定に差異があると疑われる事例が見受けられたという。
その一方、(1)面接官の中に女性を含ませる(2)出産や妊娠に絡む質問はしない-など、性別などで不利にならないような対策をとっていた大学もあった。
不正が明らかになった東京医科大では、1次試験で特定の受験生を不正に加点したり、2次試験の小論文で女子や3浪以上の合格を抑制する得点操作を繰り返したりしたことが、同大の内部調査で判明している。
面接は、こうした得点操作とは異なり、質問の内容によって有利・不利が生じたり、評価が主観的になりやすいとされ、不正の“隠れみの”として利用された可能性がある。
文科省はこれまで、女子の合格率の低い大学を中心に約30校への訪問調査を実施し、複数の大学で不正が疑われる事例があったと発表している。大学名や校数は明らかにしていないが、大学側が自主的に事実関係を明らかにし、説明責任を果たすよう求めている。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181013-00000577-san-soci
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